ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 愛媛県感染症情報センター > 新型コロナウイルス感染症の感染状況(2024年)

本文

新型コロナウイルス感染症の感染状況(2024年)

ページID:0039799 更新日:2024年12月20日 印刷ページ表示

 県内の発生状況 2024年第50週(12月9日から12月15日)

新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は、第49週2.42人から第50週3.02人と増加しました。四国中央保健所、中予保健所を除く地域で増加しており、西条保健所、今治保健所は他の地域に比べてやや多い状況です。

全国的にみるとすでに流行がみられている地域もあるため、今後の動向に注意が必要です。

年末年始に向けて、人の移動や交流が活発になることによる感染リスクの高まりが懸念されますので、場面に応じたマスクの着用や定期的な換気、こまめな手洗い、咳エチケットなどの基本的な感染対策を励行しましょう。

新型コロナウイルス感染症 定点当たり報告数の推移
  愛媛県 保健所
四国中央 西 条 今 治 松山市 中 予 八幡浜 宇和島
定点当たり報告数 50週 3.02 1.20 4.20 4.13 3.38 1.86 2.14 2.57
49週 2.42 3.40 3.60 3.13 1.63 1.86 1.71 2.29
48週 1.78 2.20 2.30 2.00 1.69 0.86 1.71 1.71
定点数 61 5 10 8 17 7 7 7

*休診のため、第48週から第50週の松山市保健所の定点数は16となっています。

<新型コロナウイルス感染症の注意報・警報の基準>  ※県独自の注意喚起の基準
​国から統一した基準が示されるまでの当面の間、下記の基準を基に注意喚起を行います。
注意報:流行の発生前であれば今後大きな流行が発生する可能性があること、流行の発生後であればその流行はまだ終わっていない可能性があることを示します。
警報:大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。

  基準値
注意報 定点当たり患者報告数が10人以上30人未満
警報 定点当たり患者報告数が30人以上(継続10人以上) 

週別発生状況

 保健所別発生状況

年齢別

年齢別(割合)

全国_週別患者発生状況

 ゲノム解析結果 -2024年12月17日現在-

〇 新たに解析されたウイルスはありません。

過去10週に採取された検体のゲノム解析結果
検体採取週 オミクロン株
BA.2系統群
BA.2.86系統 XEC系統 XEF系統 XBB系統 XBC系統 XDK系統 XDQ系統
50週                
49週                
48週                
47週                
46週 1             1
45週 2   1         3
44週 1             1
43週 4             4
42週 1             1
41週 2 1           3
過去10週 計 11 1 1         13
2024年 計 205 1 1 30 1 1 10 249

注)BA.2.86系統はJN.1.x、JN.5.x、JN.10.x、KW.1.x、KP.3.x、ML.xを、XBB系統はEG.x、EU.x、FL.x、FY.x、FU.x、GK.x、HF.x、HK.x、HN.x、JD.x、JE.x、JJ.xを、XBC系統はHW.xを含みます。

  表中の結果は民間の検査機関からの報告を含みます。

  検出数は集計時点のものであり、その後の検出結果は次週以降に反映されます。なお、ゲノム解析を実施した週と検体を採取した週は必ずしも一致しません。

ゲノム解析結果(検出数)

ゲノム解析結果(割合)

変異株について

  • BA.2.86系統(オミクロン)
     BA.2.86系統は、2022年に主流となったBA.2系統の亜系統で、過去に報告されているBA.2系統のスパイクタンパク質に30以上のアミノ酸変異を有しています。2023年7月にイスラエルとデンマークから報告されて以降、複数の亜系統が報告されています。
     BA.2.86系統の亜系統であるJN系統は、欧州諸国を中心に感染者数増加がみられており、世界的にXBB系統からの置き換わりが進んでいます。2024年9月現在、多くの国で主流となっており、日本においてもJN.1系統とその亜系統が検出割合の9割以上を占め、なかでもKP.3系統は大多数を占めています。
     いずれの系統も感染者数増加の優位性、重症度、治療薬の有効性への影響について明らかとなった知見はなく、今後の国内外での検出状況、感染者数や重症者数の推移を注視する必要があります。
     
  • XBB系統(オミクロン)
     XBB系統は、BJ.1系統(BA.2.10系統の亜系統)とBM.1.1.1系統(BA.2.75.3系統の亜系統)の組換え体です。
     スパイクタンパク質にR346T、N460K、F486S変異を有しており、中和抗体からの免疫逃避が起こる可能性が示唆されています。また、XBB.1.5系統はACE受容体への結合親和性がXBB系統より高いことから、感染・伝播性がより高くなっている可能性が示唆されています。
     東京都の公表によると、4月上旬の東京都では、XBB系統の占める割合が72%(うち、米国で多いXBB.1.5系統が約40%、欧米で多いXBB.1.9.1系統が約20%)となっています。​
  • 最新の変異株に関する情報は国立感染症研究所ホームページ(コロナウイルス感染症|国立感染症研究所HP<外部リンク>)をご覧ください。

参考


AIが質問にお答えします<外部リンク>