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感染性胃腸炎の流行状況(2024/2025シーズン)

ページID:0086930 更新日:2024年12月20日 印刷ページ表示

​​ 2024年第36週から2024/2025シーズンの集計を開始しました。2024年第35週までの発生状況は「感染性胃腸炎の流行状況(2023/2024シーズン)」をご覧ください。

 感染性胃腸炎は、細菌、ウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢を主症状とした感染症の総称です。夏の時期は、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、カンピロバクターなどの細菌が原因となっていることが多く、また秋から初春の時期は、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスが主原因となって流行します。

 新型コロナウイルス感染症流行後の2020/2021シーズンから2022/2023シーズンにかけては発生動向に変化がみられていましたが、2023/2024シーズンは新型コロナウイルス感染症流行前と同じく、年末年始を境とした2峰性のピークと、春から初夏にかけた緩やかなピークがみられました。

感染性胃腸炎の患者発生状況 2024年第50週(12月9日から12月15日)

県内の感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第49週4.58人から第50週5.19人と増加しました。
西条保健所、松山市保健所、中予保健所で増加し、他保健所に比べてやや多い状況です。

例年、年末年始にかけて報告数が増加する傾向がありますので、次のポイントに注意し感染予防に努めましょう。

  • 日常におけるポイント(感染者が家にいる場合は特に注意!)
  1. 調理や食事の前、トイレの後などは、石けんと流水で十分に手を洗う。
  2. 加熱が必要な食品は中心部まで十分に加熱調理する(85℃以上で90秒以上)。
  3. まな板や包丁などの調理器具は、0.02%次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)や熱湯(85℃以上で1分間以上)消毒する。
  4. 手すりやドアノブなど、人がよく触れるところは、0.02%次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で浸した布または紙類で拭き、消毒する。
  • 患者のふん便・おう吐物を処理する際のポイント
  1. 患者のおう吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用する。
  2. 患者のおう吐物やおむつなどは、ビニール袋に密閉して廃棄する。おう吐物で汚れた床などは、0.1%の次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で消毒する。
  3. 処理後は、石けんと流水でしっかりと手を洗う。
  4. 衣類などが汚染された場合は、ほかのものと分け、85℃以上で1分間以上熱水洗濯するか、0.02%次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で消毒する。
感染性胃腸炎 定点当たり報告数の推移
  愛媛県 保健所
四国中央 西条 今治 松山市 中予 八幡浜 宇和島
定点当たり患者報告数 50週 5.19 4.67 7.67 1.40 7.30 6.25 3.75 1.75
49週 4.58 5.00 6.33 2.20 5.10 4.50 6.00 2.00
48週 4.28 4.67 4.67 4.00 5.70 4.25 3.00 1.50

※報告がない場合は空欄となっています。

 週別発生動向

図-保健所別発生動向

年齢別

図-全国週別発生動向

 検出病原体 -2024年12月10日現在-

〇 新たに検出された病原体はありません。

感染性胃腸炎関連ウイルスの月別検出数の推移

 ウイルス月別検出推移

感染性胃腸炎関連細菌の月別検出数の推移

細菌月別検出数の推移

感染性胃腸炎に関連する病原体は、通常、冬期は主にノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルス等のウイルス性のものが中心で、夏期は細菌性を原因としたものが主となります。

上の図は、2019年以降の県内における感染性胃腸炎の定点当たり患者報告数(折れ線グラフ)および検出ウイルス・細菌(棒グラフ)の推移を示しています。

冬期に検出される病原体のほとんどはウイルス性であり、晩秋から春にかけてはノロウイルスやサポウイルス等が検出されています。一方、夏期はウイルス性病原体の検出数が減少し、カンピロバクターやサルモネラ属菌などの細菌性病原体の検出数が増加しています。

参考

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