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感染性胃腸炎は、細菌、ウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢を主症状とした感染症の総称です。毎年秋から冬にかけて流行しますが、その多くはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルスなど)が原因です。
感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第35週4.2人であり、年間で最も患者数の少ないこの時期としては、例年並みの報告数で推移しています。
外出後や調理・食事の前には液体せっけんを使用した手洗いを励行し、すすぎは流水で行いましょう。
また、調理の際には、細菌などを食べ物に『つけない』、食べ物に付着した細菌を『増やさない』、『やっつける(殺菌する)』の3原則を徹底しましょう。
区分 | 愛媛県 | 保健所別(各保健所の管轄市町) | |||||||
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四国中央 | 西条 | 今治 | 松山市 | 中予 | 八幡浜 | 宇和島 | |||
定点当たり患者報告数 |
35週 |
4.2人 |
3.7人 |
3.8人 |
2.8人 |
6.9人 |
4.0人 |
1.0人 |
3.3人 |
34週 |
4.1人 |
4.3人 |
5.0人 |
3.6人 |
4.9人 |
3.8人 |
1.8人 |
3.3人 |
|
33週 |
4.3人 |
4.0人 |
4.2人 |
2.2人 |
7.8人 |
2.0人 |
1.8人 |
2.5人 |
感染性胃腸炎では、7月下旬から8月上旬に採取された検体から下痢原性大腸菌が4例、ノロウイルスが3例(GIが1例、GIIが2例)検出されました。また、ノロウイルスGIとサポウイルスの重複感染例が1例見られました。
感染性胃腸炎に関連する病原体は、通常、冬期は主にノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルス等のウイルス性のものが中心で、夏期は細菌性を原因としたものが主となります。
上の図は、2008年以降の県内における感染性胃腸炎の定点当たり患者報告数(折れ線グラフ)および検出ウイルス・細菌(棒グラフ)の推移を示しています。
患者は冬期に集中しており、年末年始を境に2峰性のピークを示しています。検出病原体のほとんどはウイルス性であり、晩秋から年末にかけてみられる第1の流行時期にはノロウイルスが、1月から4月にかけてはロタウイルスが多く検出され、2つのピークがそれぞれ別のウイルスによるものであることがわかります。一方、夏期はウイルス性病原体の検出数が減少し、カンピロバクターや下痢原性大腸菌などの細菌性病原体の検出数が増加しています。