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感染性胃腸炎の流行状況(2012/2013シーズン)

ページID:0006759 更新日:2013年9月6日 印刷ページ表示

 感染性胃腸炎は、細菌、ウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢を主症状とした感染症の総称です。毎年秋から冬にかけて流行しますが、その多くはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルスなど)が原因です。

感染性胃腸炎の患者発生状況 -平成25年第35週(8月26日から9月1日)現在-

 感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第35週4.2人であり、年間で最も患者数の少ないこの時期としては、例年並みの報告数で推移しています。

 外出後や調理・食事の前には液体せっけんを使用した手洗いを励行し、すすぎは流水で行いましょう。

 また、調理の際には、細菌などを食べ物に『つけない』、食べ物に付着した細菌を『増やさない』、『やっつける(殺菌する)』の3原則を徹底しましょう。

感染性胃腸炎 定点当たり報告数の推移
区分 愛媛県 保健所別(各保健所の管轄市町
四国中央 西条 今治 松山市 中予 八幡浜 宇和島

定点当たり患者報告数

35週

4.2人

3.7人

3.8人

2.8人

6.9人

4.0人

1.0人

3.3人

34週

4.1人

4.3人

5.0人

3.6人

4.9人

3.8人

1.8人

3.3人

33週

4.3人

4.0人

4.2人

2.2人

7.8人

2.0人

1.8人

2.5人

 

県内週別発生動向(過去5シーズンとの比較

図-県内保健所別発生動向

図-県内年齢区分別発生動向

図-全国週別発生動向

検出病原体 -平成25年8月20日現在-

 感染性胃腸炎では、7月下旬から8月上旬に採取された検体から下痢原性大腸菌が4例、ノロウイルスが3例(GIが1例、GIIが2例)検出されました。また、ノロウイルスGIとサポウイルスの重複感染例が1例見られました。

感染性胃腸炎関連ウイルスの月別検出数の推移(平成25年8月20日現在)

図-ウイルス検出状況

感染性胃腸炎関連細菌の月別検出数の推移(平成25年8月20日現在)

図-細菌検出状況

 感染性胃腸炎に関連する病原体は、通常、冬期は主にノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルス等のウイルス性のものが中心で、夏期は細菌性を原因としたものが主となります。

 上の図は、2008年以降の県内における感染性胃腸炎の定点当たり患者報告数(折れ線グラフ)および検出ウイルス・細菌(棒グラフ)の推移を示しています。

 患者は冬期に集中しており、年末年始を境に2峰性のピークを示しています。検出病原体のほとんどはウイルス性であり、晩秋から年末にかけてみられる第1の流行時期にはノロウイルスが、1月から4月にかけてはロタウイルスが多く検出され、2つのピークがそれぞれ別のウイルスによるものであることがわかります。一方、夏期はウイルス性病原体の検出数が減少し、カンピロバクターや下痢原性大腸菌などの細菌性病原体の検出数が増加しています。

参考

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