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新型インフルエンザの最初の流行、いわゆる第1波は3月に沈静化しました(第1波の疫学的特徴へのリンク)。その後、県内では散発的な発生にとどまり、第34週現在、新型、季節性ともに新たな流行はありません。
平成22年第14週から第34週(4月5日から8月29日)に、定点から報告のあった患者数は、24人(定点当たり0.39人)でした。例年、4月から6月に発生していたB型インフルエンザの小流行もなく、1999/2000シーズン以降(9シーズン平均定点当たり16.52人)では、最も低い発生レベルでした。保健所別の定点当たり報告数は、四国中央地区 1.60人、松山地区 0.86人、八幡浜地区 0.57人、松山市 0.24人、西条地区 0.20人で、今治地区と宇和島地区からの報告はありませんでした。年齢階級別の報告数は、10歳未満が16人、10歳代が5人、30歳代が3人でした。
第15週から第19週(4月12日から5月16日)にかけて、県内各地で散発的な発生が続き、インフルエンザ様疾患による学級閉鎖の報告も1件ありました。その後、定点からの患者報告はなく、発生の拡大は見られませんでした。
第29週(7月19日から7月25日)以降、西条地区、四国中央地区で少数例の報告が続き、第33週(8月16日から8月22日)に四国中央地区で採取された患者検体から、インフルエンザウイルスA香港型が検出されました。