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医療従事者を始め地域の生活基盤を支える方々に対する敬意と感謝の表明及び差別や偏見等の根絶に関する決議
第369回(令和2年6月)定例会
提出議案【議員提出の部】
医療従事者を始め地域の生活基盤を支える方々に対する敬意と感謝の表明及び差別や偏見等の根絶に関する決議
新型コロナウイルス感染症が急速な勢いで全世界に拡大する中、我が国においても、国民の日常生活や社会経済活動等に甚大な影響が生じており、今なお、先行きが見通せない不安を抱えた生活を余儀なくされている。
こうした厳しい状況の下、地域の生活基盤を支えるため、県内でも医師や看護師等の医療従事者を始め、介護・福祉に携わる方々、公共交通や物流、店舗での販売などに携わる方々、さらには、警察や消防職員などは、感染リスクに近接しながらも、多くの尊い命や暮らしを守るべく、日夜献身的に精励されている。
一方、残念ながら、感染症患者や入院先医療機関等を特定しようとする動きや、憶測による誤った情報の拡散のほか、職業差別や偏見、誹謗中傷など憂慮すべき事例が発生しており、これらは人権擁護の観点からも看過できない。
よって、本県議会は、新型コロナウイルス感染症への懸念が完全に払拭されない中、地域の生活基盤を支えるために強い使命感をもって日々現場で懸命に職務に取り組まれている全ての方々に対して、敬意と感謝の意を表し、これらの方々の支援に全力を尽くすとともに、人権尊重の意識を県民と共有し、一体となって差別や偏見等の根絶を目指して取り組むものである。
以上、決議する。
令和2年7月7日
愛媛県議会