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学校におけるエアコン整備促進及びブロック塀等の安全対策に関する意見書
第359回(平成30年9月)定例会
提出議案【議員提出の部】
学校におけるエアコン整備促進及びブロック塀等の安全対策に関する意見書
近年、地球温暖化等による影響で夏季の暑さが厳しさを増す中、今夏は全国各地で最高気温の記録を更新する地点が相次いだ。児童・生徒が一日の大半を過ごす教室内の温度は、学習する環境として厳しい状況にあり、児童・生徒の学習意欲や集中力が低下するだけでなく、健康面への影響も懸念されている。
現在、エアコン整備については、学校施設環境改善交付金の中に、費用の一部を補助する制度があるものの、地方自治体の厳しい財政事情の中、財政力の弱い地方自治体においては、耐震化や老朽化対策などと並行してエアコン設備を設置するためには、国による更なる推進と十分な財政支援が不可欠である。
また、平成30年6月18日に発生した大阪北部を震源とする地震では、小学校のブロック塀が倒壊し、通学中の女児が下敷きになって亡くなるという大変痛ましい事故が発生した。
本来安全であるべき学校施設の脆弱性により子どもたちの生命や身体に危険が及ぶことはあってはならず、大地震の発生が危惧される中、対策は急務であり、十分な安全対策を講ずる必要がある。
よって、国においては、次の事項について、早急に必要な措置を講じられるよう強く要望する。
記
- 公立小・中学校へのエアコン整備を促進するため、学校施設環境改善交付金の予算額を確保するとともに、補助率の嵩上げを行うこと。
- 学校施設におけるブロック塀等の改修や撤去等を促進するため、必要な予算額を確保するとともに、補助下限額の引き下げや補助率の嵩上げを行うこと。
- エアコン整備及びブロック塀対策ともに、現在補助対象となっていない公立高等学校を対象校に含めるよう国庫補助制度を拡充すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成30年10月10日
愛媛県議会
提出先
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
総務大臣
文部科学大臣
国土交通大臣
内閣官房長官