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北朝鮮による弾道ミサイルの発射に抗議する決議

ページID:0013670 更新日:2023年11月14日 印刷ページ表示

第354回(平成29年12月)定例会

提出議案【議員提出の部】

北朝鮮による弾道ミサイルの発射に抗議する決議

 去る11月29日、北朝鮮は、弾道ミサイルの発射を日本海に向けて行った。国際社会の強い批判・警告にもかかわらず、弾道ミサイルの発射が繰り返され、本年だけで10回以上のミサイル発射を強行しており、このうち、今回を含め5回、我が国の排他的経済水域内に落下し、2回は北海道上空を通過したと推定されている。

 これら一連の弾道ミサイルの発射は、国連安全保障理事会決議への明白な違反であり、我が国の平和と国民の安全・安心を脅かす重大かつ深刻な事態であるのみならず、国際社会の平和と安全を著しく損なう許しがたい暴挙であり、断じて容認することはできない。

 今回発射されたミサイルは、これまで確認された中で最も高い高度を飛行したと推定され、北朝鮮は、「アメリカ本土全域を攻撃できる新型の大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功した」とする政府声明を発表し、さらに、国家核戦力完成を宣言しており、北朝鮮の核・ミサイルの脅威は、これまで以上に深刻なものとなったと考えざるを得ない。

 我が国を始めとする国際社会は、北朝鮮に対し、再三にわたり、関連の国連安全保障理事会決議を完全に順守し、核実験や弾道ミサイルの発射等の挑発行為を行わないよう繰り返し要求してきた。

 しかしながら、北朝鮮は、そういった要求に応える意思を示さず、核・ミサイルの脅威を背景として国際社会への発言力を強めようと技術開発を継続しており、国民の生命・財産に対し、現実として、重大かつ深刻な脅威が迫っているものと考えざるを得ない。

 よって、本県議会は、国際社会の警告を無視し、連続して強行されている北朝鮮の軍事的暴挙に対して、抗議と非難の意を強く表明するとともに、国においては、下記の事項について特段の対応をされるよう強く要請する。

 

  1. 国際社会と結束して、北朝鮮に対する一連の国連安全保障理事会決議の厳格かつ全面的な履行を確保するとともに、北朝鮮への圧力強化により、核・ミサイル開発の放棄に向けて断固とした対応をとること。
  2. 現実に切実な危険として迫りつつある、ミサイルの飛来・着弾等に備え、ミサイル発射時におけるより迅速かつ適切な情報伝達、具体的で分かりやすい避難行動の周知など、国民の安全・安心を守るために必要な、あらゆる実効性のある対策を講じること。
  3. 高度な警戒・監視態勢を維持しながら、ミサイル発射に関する情報の迅速な連絡体制を構築し、操業する漁船などの船舶や航行中の飛行機の安全確保のため、万全の措置を講じること。

 以上、決議する。
 平成29年12月13日

 愛媛県議会

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