本文
地球温暖化対策を推進するための森林整備等に係る財源の確保を求める意見書
第329回(平成24年12月)定例会
提出議案【議員提出の部】
地球温暖化対策を推進するための森林整備等に係る財源の確保を求める意見書
森林は、木材を供給するという役割のみならず、地球温暖化の防止や国土の保全など国民生活に欠かせない多くの役割があり、特に、地球温暖化の防止に関しては、森林の整備そのものが吸収源対策として大きな役割を担っている。
このような中、国は税制による地球温暖化対策を強化する観点から、「地球温暖化対策のための税」を今年10月から導入したところであるが、その使い道は、地球温暖化対策の一つであるCO2排出抑制施策に限定され、もう一つの大きな柱である森林吸収源対策には全く充てることができない仕組みとなっている。
地域経済が疲弊している中、必要な財源を確保した上で森林と路網の整備を適切に実施するとともに、木材の利用更には木質バイオマスなど再生可能エネルギーの利用を促進することにより、森林・林業が再生し、これにより地域経済の活性化と雇用の確保が図られることとなることから、国全体で地球温暖化問題を真剣に取り上げ、森林吸収源対策を強力に推進していく必要がある。
このようなことから、平成25年度の政府予算編成において、下記事項の実現について強く要望する。
記
- 地球温暖化対策を着実に進める観点から、「地球温暖化対策のための税」の使途に森林吸収源対策を位置付け、森林・林業・林産業における地球温暖化対策の実行に必要な財源を確保するための措置を講じること。
- 地球温暖化対策に地方公共団体が果たす役割を適切に反映させるため、「地球温暖化対策のための税」の一部を地方税源化するなど、地方の役割に応じた税財源を確保する仕組みを創設すること。
- 上記1の財源によって、再生可能エネルギー源としての木質バイオマスや住宅分野における建築用材など木材の利用によるCO2排出抑制対策への支援を充実すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成24年12月12日
愛媛県議会
提出先
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
農林水産大臣
経済産業大臣
環境大臣