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尖閣諸島をはじめ我が国の領土領海を守るための体制整備を求める意見書
第324回(平成23年9月)定例会
提出議案【議員提出の部】
尖閣諸島をはじめ我が国の領土領海を守るための体制整備を求める意見書
平成22年9月7日、沖縄県・尖閣諸島周辺の我が国領海内において、違法操業中の中国漁船が、停船を命じた海上保安庁の巡視船にみずから衝突するという重大事件が発生した。同水域においては、昨年8月中旬に、最大270隻もの中国船籍らしき漁船が確認されており、その内約70隻は我が国の領海内にまで侵入している。
また、本年8月24日には、中国の漁業監視船2隻が、領海へ入らないよう求めた海上保安庁巡視船の警告を無視し、我が国の領海に侵入したうえ、艦橋に設置した電光掲示板で「魚釣島その他周辺諸島は中国固有の領土だ」「中国管轄海域で正当な公務を行っている」とテロップを流した。
これは、極めて確信犯的な行為であり、今後も、中国による我が国の領海への侵入や、領海及び排他的経済水域における違法漁業が続くことが懸念され、漁業関係者等の不安は大変大きい。
よって、国においては、我が国の領土領海と国民の生命を守るため、次の事項を速やかに実現するよう強く要請する。
記
- 尖閣諸島において、船舶の安全航行及び漁民の安全操業のため、必要な現地調査を早急に行うとともに、灯台の設置及び避難港の整備に取り組むこと。
- 外国船による違法漁業に対して、関係省庁による警備体制を強化するとともに、領土領海を守るために必要な関係法令の整備を行うこと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成23年10月11日
愛媛県議会
提出先
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
法務大臣
外務大臣
国土交通大臣
内閣官房長官
内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)