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宇和島圏域の地域医療の確保に関する意見書
第306回(平成20年2月)定例会
提出議案【議員提出の部】
宇和島圏域の地域医療の確保に関する意見書
愛媛県の市立宇和島病院は、救命救急センターなどの救急医療をはじめ、小児救急医療支援事業等の小児医療、災害医療、がん診療など、地域医療を確保するうえで不可欠の役割を担っている。
また、宇和島圏域はもとより、南予地域や高知県の県境地域を含めた広範な地域の拠点病院として機能しており、この地域には、同病院に代わるべき医療機関は他にないのが実態である。
同病院においては、このたび、保険診療の不正請求等を行ったとして厚生労働省の監査を受けたところである。こうした不正請求等が発生したことは誠に遺憾であり、行政上の措置として同病院に処分が課されることは止むを得ないことであるが、重い処分が課された場合、宇和島圏域の地域医療は、危機的状況に陥ることとなる。
地域住民が、安心して医療を受けられる体制を確保するためには、同病院で保険医療が受けられることは欠かすことのできない要件である。
よって、厚生労働省におかれては、保険医療制度の公正・公平な運用を図ることも必要ではあるが、まずは地域にとって必要とされる医療を確保するという前提に立って、保険診療期間に空白が生じないよう、同病院に対する保険医療機関の指定について特段の措置を強く要請する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成20年2月25日
愛媛県議会
<提出先>
衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、厚生労働大臣