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平成30年2月議会後の正副議長就任記者会見(平成30年3月19日、鈴木議長・村上副議長)
議長記者会見
平成30年2月議会後の正副議長就任記者会見(平成30年3月19日 鈴木議長・村上副議長)
平成30年2月定例議会終了後(平成30年3月19日)の正副議長就任記者会見の要旨について掲載します。
記者会見を行う鈴木議長
記者会見を行う村上副議長
(愛媛朝日テレビ:幹事社)
それでは、まず始めに、議長からご挨拶をお願いします。
(議長)
2月議会で、議員の皆様のご推挙を受けまして106代議長に就任させていただきました鈴木俊広でございます。本会議での挨拶でも申しましたが、議長として、国政、県政の動きを踏まえながら、各会派の意見を十分に尊重し、少数会派の意見を取り入れながら、県益を守るために、意見の集約を図り、しっかりとした議会運営を行っていきたいと思います。また、当然のことながら、2元代表制の一翼を担う立場でありますから、県の意思決定を行う議決機関の代表として、理事者との信頼関係を築きながら、公平公正な議論を尽くしてまいりたいと思う次第であります。開かれた県政、そして何といっても、議会改革にこの一年取り組みさせていただきたいと思います。村上副議長ともども、力を合わせて、議長、副議長は夫婦関係でありますから、お互い平素から議論し、連携を取りながら、務めてまいりたいと思いますので、マスコミの皆様にもどうかひとつよろしくお願い申し上げまして、簡単ですが、ご挨拶に代えさせていただきます。
(愛媛朝日テレビ)
続いて、副議長からご挨拶お願いします。
(副議長)
このたび副議長を仰せつかりました、村上でございます。
本会議場でも申し上げましたように、議長の良き補佐役として、円満な議会運営に務めてまいりたいと思います。組織は人が作る、人は組織が育てるということですので、新しく議長になられた鈴木議長の思いを私も理解して、一緒に良き補佐役ということで務めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
(愛媛朝日テレビ)
ありがとうございました。
それでは、代表質問として、新たな議長・副議長でどのような議会運営に臨まれるのか。まず、議長からお願いします。
(議長)
先ほど申しましたように、我々の愛媛県議会は、最大の第一会派から無所属まで9つの会派に分かれております。当然ながら、これだけの会派でいろんな意見があると思います。少数会派の意見も同等に耳を傾けさせていただいて、会派それぞれに納得していただけるような合意を行いたいと一番に思います。今議会で、来年度予算を審議させていただきましたが、大きな3つ、防災・減災対策、人口減少対策、地域経済の活性化について、しっかりと予算を付けていただき、我々も予算書を見て議論をし、議決をさせていただきましたから、具体的に進めていけるように、議会としても連携を取りながらやっていきたいと思います。
(愛媛朝日テレビ)
続いて、副議長よろしくお願いします。
(副議長)
私から特に申し上げることはございません。議長が言われたことがすべてだと思います。9つある会派の中で、新しく副議長を、仰せつかったわけですから、幅広い皆さんの意見を受け止めながら、議長とともに検討、推進していきたいと思います。
(NHK)
副議長にお伺いしたいのですが、社民党会派から副議長職に就いたのは、少なくとも平成に入ってからはないと思うのですが、このようなことからどのように議会運営に協力していきたいか。
(副議長)
私の記憶では常任委員会の委員長をした経験がありますが、役職に就いたからとか、党の立場とかではなくて、議会の一員として、そしてまた、同時に預かった役職として、どう県民のために尽くすかということで、これからも変わりなく歩んでいきたいと思います。
(NHK)
そのなかで、少数会派に所属しているということを生かしていけるとお考えでしょうか。
(副議長)
これは私がというよりも、少数会派の私を選んでいただいたということを含めて、先ほど議長が、9つのいろんな会派の皆さんの意見に耳を傾けると言っていただいたので、そのなかで、私も任務を果たしていきたいと思います。
(南海放送)
議長にお伺いしたいのですが、副議長経験が無いなかで議長になられましたが、議会の運営などでどの様な点に注意されるか。
(議長)
副議長経験はありません。しかしながら、昨年一年間、会派も増えたなかで、議会運営委員会の委員長をさせていただき、議会運営委員会のメンバーの方々から様々な協力をいただきながら、また、いろんなご意見を集約させていただきながら、進めてきたという自負もありますし、そういう経験を生かして運営していきたい。やはり、議会運営委員会というのは、議会運営にとって、一番の要でありますから、そこで一年経験させていただいたことが、私にとっては大きな財産であり、その実績、経験を生かして、この議長職を全うさせていただき、それと同時に、県民の皆様にもしっかりといろんな形でお伝えしたいと思います。
(南海放送)
今の第一党の自民党以外の会派から、正副議長の両方が選ばれるというのは、過去にあったのか。
(議長)
私の記憶ではありません。事務局ありますか。
(事務局)
平成以降で確認したところ、初めてのことです。
(愛媛新聞)
あいさつの中で、議会改革に取り組んでいきたいとのことでしたが、議会の課題としてはどのように認識されておられますか。
(議長)
数年前から、議長の諮問機関である議会改革検討協議会を作っております。そちらで、今、継続審議しておりますのは政務活動費についてですが、私も、今年度、メンバーの一人であり、議長の諮問を受けまして、本議会で提案させていただいた図書室機能強化の改革案などを決定しました。ですから、私の方は議会改革検討協議会を通じて、いろんな議員の皆さんの意見を聴きながら、諮問し、投げ掛けさせていただき、そこで叩いて、上げてきていただくような形をとりたいなと。それぞれに議員さん、いろいろな、こうしたらいいという意見があると思います。そういう意見を一箇所に集約し、議論していただいて、私に上げていただいて、皆さんにお諮りして、行動、実現していきたいと、私自身は考えております。
(テレビ愛媛)
副議長にお伺いしたいのですが、昨年の議長選の際は、議会のバランスをということで、副議長は自民から選出されたと思いますが、今年は、ご自身が副議長になられたということで、議会のバランスという点ではどのようにお考えでしょうか。
(副議長)
昨年は、9つある会派のなかから、それぞれの皆さんが、第一会派からという判断もされたと思いますが、今の県議会の中では、これがいいだろうということで、私をご推挙いただいたと思っていますので、私自身も仲間と考えながらこういう結論になったということで、これ以上に特別何があるわけではありません。愛媛県政を改革しようということで、議員の皆さんにご推挙していただいたし、私どもも呼びかけたということだと思います。
(愛媛朝日テレビ)
副議長に質問したいのですが、社民党としては、県の方針とは、違う部分があると思いますが、その点に関して、副議長に就任し、議会を運営していくうえで、何か支障があると思われるか。
(副議長)
我々は、議長も一緒でありますが、政党人でありながら議会人でありますから、議会にあっては、県民のためにどうしていくのか。そして、また、政党としても社会のためにどうしていくのかということで、いろいろと議論しながら進めることがありますので、そこは、わきまえながらやっていく。今の私の立場からいえば、議員、副議長として、議長をお支えしていくという立場で臨んでまいりたいと思っております。
(愛媛新聞)
二元代表制というお話があったが、愛媛県としては、原発、加計問題など、県民からの不安、疑問が投げ掛けられているような懸案があると思うが、これらに対して、議会として改めてどう取り組んでいきたいかということをお聞かせ願いたい。
(議長)
伊方原発の件でありますが、皆さんご存じのとおり、3号機につきましては、昨年12月に広島高裁で差し止め請求が通りまして、9月30日まで運転を認めないという日も決められております。ただ、電気事業者の方が、高裁の方へ、異議申し立てをしていると聞いています。これは、司法が決めることですので、その成り行きを見極め、その判断が出た時点で、対応をしっかりとやるということが、愛媛県議会の立場だろうと思います。現在、原発は停止しておりますが、当然のことながら、安心安全については、確実に対応していただくように、電気事業者にも申し入れをしていると思っています。司法の判断が出たら、理事者と連携をしながら対応させていただきたい。
加計学園の件につきましては、今議会においても、本会議での代表質問、一般質問では、再質問も出て大変いろんな議論ができたと思っています。また、委員会においても、総務企画国体委員会のなかで、相当なる時間を費やして、いろんな方々からご意見を聴き、結果が導き出されたと思っています。県においても、県庁挙げて、いろんな知恵を出した結果が、今回の議会に提案されたと思いますし、今申し上げたように、議会でも審議をさせていただいたということで、それに尽きると思っています。
(愛媛新聞)
副議長にも同じ質問です。
(副議長)
我々も、先ほどの質問と同じように、主張すべきは主張する、これは言論の府ですから、議会において、しっかりと県民の皆さんの声を含めて議論をし、議会でまとまった方向で、それぞれの責任ある者が、それの遂行にあたっていくことになりますから、先ほど議長が申されたことと私も同じような立場で進んでいきたいと思っております。
(愛媛朝日テレビ)
以上で質問を終了します。