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RSウイルス感染症の流行状況(2017/2018シーズン)

ページID:0006808 更新日:2021年6月2日 印刷ページ表示

 RSウイルス感染症は、主に2歳以下の乳幼児を中心に流行する呼吸器感染症です。例年冬季に報告数のピークがみられ、夏季は報告数が少ない状況が続いていましたが、2011年以降は7月頃から増加傾向がみられるようになっています。

RSウイルス感染症の患者発生状況 平成30年第22週(5月28日から6月3日)

 県内の定点当たり報告数は、第21週0.4人から第22週0.3人と横ばいで推移しています。

 地域別にみると、四国中央保健所で多い状態です。

 この疾患は、2歳以下の乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳などが主な症状ですが、時に肺炎などを起こすことがあります。

 乳幼児で激しい咳、痰が絡んだ咳や息苦しそうな様子がみられたら、早めに医療機関を受診してください。

 感染予防のため、咳などの症状のある方はマスクを着用し、手洗いを励行しましょう。乳幼児がいるご家庭や保育園などの集団生活では、ドアノブ、手すり、おもちゃなど、手が触れる場所の消毒(アルコール消毒など)が有効です。

【咳エチケット】

  • 咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクがない時は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
  • 鼻汁・痰などを含んだティッシュは、すぐにゴミ箱に捨てましょう。
  • 咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
RSウイルス感染症 定点当たり患者報告数の推移
区分 愛媛県 保健所別(各保健所の管轄市町
四国中央 西条 今治 松山市 中予 八幡浜 宇和島

定点当たり患者報告数

22週

0.3人

1.0人

0.2人

 

0.3人

0.5人

 

0.3人

21週

0.4人

1.0人

1.3人

0.2人

0.2人

0.3人

 

 

20週

0.7人

3.3人

1.0人

0.2人

0.5人

0.3人

 

0.3人

図-RSウイルス感染症の週別発生動向(過去5シーズンとの比較)

図-RSウイルス感染症の県内保健所別発生動向

 

各保健所の管轄市町

図-RSウイルス感染症の県内年齢区分別発生動向

図-RSウイルス感染症の全国週別発生動向(過去5シーズンとの比較)

RSウイルス感染症とは

病原体

 RSウイルスの感染によって発生する呼吸器感染症です。

症状等

 発熱や鼻水、咳などの上気道炎症状が2、3日続いた後、肺炎症状を引き起こして重症化する場合があります。潜伏期間は4、5日であり、その後発症して1週間から10日程度症状が続きます。

 生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%が感染しますが、免疫ができにくいため、何度でも感染します。新生児、乳幼児や免疫の弱った方が重症化しやすく、年長児や成人では重症化することはあまりありませんが、感染源となるので注意が必要です。

感染経路

 原因ウイルスが鼻やのどの分泌物に排出され、それらが付着した手指や物(ドアノブ、手すり、おもちゃなど)を介して感染する接触感染や、咳やくしゃみなどによる飛沫感染が中心です。

予防方法

 接触感染を防ぐため、外出後や食事の前など、液体せっけんを使用したこまめな手洗いを励行しましょう。年長児や成人は、感染しても症状が軽いため、知らないうちに乳幼児への感染源となっている場合があります。特に乳幼児がいるご家庭や、保育園などの集団生活では、手洗い、咳エチケットなどを励行してください。また、ドアノブ、手すり、おもちゃなど、手が触れる場所の消毒(アルコール消毒など)も有効です。


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