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(平成24年10月19日更新)
夏季に流行する咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病、ヘルパンギーナ(夏かぜの一種)は、いずれも散発程度の発生となりました。県内における今シーズンの夏の感染症はほぼ終息したと考えられますので、今回をもって毎週の情報更新は終了します。
第41週に咽頭結膜熱の患者報告はありませんでした。
今シーズンは、5月から8月にかけて、今治保健所や松山市保健所を中心に散発しましたが、大きな流行に至らないまま終息したとみられます。
今シーズンの流行規模は、1999年以降の14年間では、下から4番目の小さな流行になると考えられます*。
2012年第1週から第41週までの累積定点当たり報告数8.7人は、2002年の年間累積定点当たり報告数8.5人、2007年6.9人、2010年8.0人に次いで下から4番目の小さな流行規模。1999年から2011年の年間累積定点当たり報告数の平均は17.8人。
手足口病の患者報告数は、第41週7人(定点当たり0.2人)であり、中予地区(松山市保健所と中予保健所)で散発していますが、他の保健所からの報告はありませんでした。
昨シーズン(2011年)は、1999年以降最大の流行でしたが(年間累積定点当たり報告数190.6人)、今シーズンは1999年以降最も報告数が少ないシーズンになると考えられます*。
今シーズンの病原体は、6月上旬にコクサッキーウイルスA16型(CA16)、7月中旬から下旬には、エコーウイルス9型、8月中旬にコクサッキーウイルスA12型(CA12)が検出されました。
1999年から2011年の年間累積定点当たり報告数の平均69.2人、2012年第1週から第41週までの累積定点当たり報告数7.5人
ヘルパンギーナの患者報告数は、第41週11人(定点当たり0.3人)で、第40週26人(定点当たり0.7人)から減少しました。地域別にみると、患者数がやや多かった松山市保健所で減少し、県内全域で散発程度の発生となりました。
今シーズンは、6月以降、東中予を中心に増加が始まり、7月上旬の第27週(定点当たり3.0人)をピークに緩やかに減少に転じました。8月下旬以降は松山市保健所を中心に散発が続き、10月中旬第41週でほぼ終息しました。
今シーズンの流行規模は例年の半分程度*であり、1999年以降で最も小さい流行になると考えられます。
1999年から2011年の年間累積定点当たり報告数の平均60.1人、2012年第1週から第41週までの累積定点当たり報告数29.2人
咽頭結膜熱、手足口病、ヘルパンギーナに関するホームページ