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2024年第1週以降の夏の感染症の発生状況を集計しています。
咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病、ヘルパンギーナ(夏かぜの一種)は通常夏季に流行がみられる疾患ですが、新型コロナウイルス感染症流行後は流行時期が変化しています。
2024年は新型コロナウイルス感染症流行前と比べて2か月ほど早く、4月から手足口病、ヘルパンギーナ報告数が増加し始めました。
※第18週は大型連休による医療機関の休診日を含んでいます。
咽頭結膜熱の定点あたり報告数は第17週0.35人から第18週0.16人と減少しました。地域別にみると西条保健所、中予保健所を除く地域でみられています。
この疾患はアデノウイルスによる急性ウイルス感染症で、発熱、咽頭炎、結膜炎といった症状がみられます。
別名「プール熱」と呼ばれておりプールで感染が拡大することがありますが、主な感染経路は咳やくしゃみなどの飛沫感染と、ウイルスが付着したタオル、ドアノブ等を介した接触感染です。
感染予防のため、液体せっけんと流水を用いた手洗いを励行し、タオルやコップの共用は避けましょう。
愛媛県 | 保健所 | ||||||||
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四国中央 | 西条 | 今治 | 松山市 | 中予 | 八幡浜 | 宇和島 | |||
定点当たり患者報告数 | 18週 | 0.16 | 0.33 | 0.20 | 0.09 | 0.25 | 0.50 | ||
17週 | 0.35 | 1.00 | 0.09 | 0.50 | 1.25 | ||||
16週 | 0.59 | 0.33 | 0.33 | 1.00 | 0.27 | 1.00 | 1.75 |
報告がない場合は空欄となっています。
手足口病の定点あたり報告数は、第17週3.59人から第18週3.95人と増加しました。
地域別にみると今治保健所、八幡浜保健所、宇和島保健所で多発しており、特に今治保健所では第17週4.00人から第18週6.60人と1.7倍に、八幡浜保健所では第17週4.25人から第18週8.00人と1.9倍に増加しています。
年齢別にみると1~3歳が77.4%を占めており、2~3歳は第16週17人から第18週62人と3.6倍に急増しています。
新型コロナウイルス感染症流行前には夏に流行がみられていた疾患ですが、2024年は例年に比べ2か月ほど早く報告数が増加し始めました。
この疾患はコクサッキーウイルスA16型、コクサッキーウイルスA6型、エンテロウイルス71型などのエンテロウイルスによる急性ウイルス感染症で、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
口腔粘膜及び手や足などにあらわれる水疱性の発しんを主症状とし、基本的に予後が良好な疾患ですが、口内炎による痛みから水分が取れず脱水症状を起こすことがありますので、こまめな水分補給を心がけましょう。
また、エンテロウイルス71型に感染すると急性髄膜炎や急性脳炎などの中枢神経合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られています。
感染予防のため、液体せっけんと流水を用いた手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。
手足口病に関するQ&A 厚生労働省ホームページ<外部リンク>
愛媛県 | 保健所 | ||||||||
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四国中央 | 西条 | 今治 | 松山市 | 中予 | 八幡浜 | 宇和島 | |||
定点当たり患者報告数 | 18週 | 3.95 | 1.00 | 0.67 | 6.60 | 2.36 | 2.50 | 8.00 | 9.50 |
17週 | 3.59 | 1.00 | 0.50 | 4.00 | 3.18 | 2.25 | 4.25 | 11.50 | |
16週 | 1.76 | 0.33 | 0.50 | 2.40 | 2.55 | 0.50 | 0.50 | 4.25 |
報告がない場合は空欄となっています。
ヘルパンギーナの患者報告数は、第17週1.70人から第18週1.19人と減少しましたが、宇和島保健所では報告数が多い状況が続いています。また、今治保健所では第17週2.40人から第18週2.80人と増加し、やや多い状況です。
新型コロナウイルス感染症流行前には夏に流行がみられていた疾患ですが、2023年は例年に比べて1か月ほど早く報告数が増加し始めました。2024年はさらに早まり、4月上旬から増加し始めています。
この疾患は、コクサッキーウイルスA群、コクサッキーウイルスB群、エコーウイルスなどのエンテロウイルスによる急性ウイルス感染症で、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
発熱や咽頭痛、口腔粘膜にあらわれる水疱性の発しんを主症状とし、基本的に予後が良好な疾患ですが、口内炎によるのどの痛みから水分が取れず脱水症状を起こすことがありますので、こまめな水分補給を心がけましょう。まれに髄膜炎や急性心筋炎などを併発することがありますので、発熱以外に頭痛、嘔吐などの症状が出現した場合は、十分注意しましょう。
感染予防のため、液体せっけんと流水を用いた手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。
愛媛県 | 保健所 | ||||||||
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四国中央 | 西条 | 今治 | 松山市 | 中予 | 八幡浜 | 宇和島 | |||
定点当たり患者報告数 | 18週 | 1.19 | 2.80 | 0.45 | 1.50 | 4.75 | |||
17週 | 1.70 | 0.33 | 2.40 | 1.18 | 1.00 | 0.75 | 7.50 | ||
16週 | 0.62 | 1.00 | 0.45 | 0.25 | 3.00 |
報告がない場合は空欄となっています。
咽頭結膜熱、手足口病、ヘルパンギーナに関するホームページ