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夏の感染症流行状況(2024年)

ページID:0041518 更新日:2025年1月10日 印刷ページ表示

県内における夏の感染症の流行はほぼ終息したと考えられますので、第52週をもって毎週の情報更新は終了します。

2024年の夏の感染症の発生状況を集計しています。

咽頭結膜熱、手足口病、ヘルパンギーナ(夏かぜの一種)は通常夏季に流行がみられる疾患ですが、新型コロナウイルス感染症流行後は流行時期が変化しています。

2024年は新型コロナウイルス感染症流行前と比べて2か月ほど早く、4月から手足口病、ヘルパンギーナの報告数が増加し始めました。
​両疾患ともに8月中旬に一旦報告数が減少しましたが、手足口病は8月下旬に再び増加に転じ、12月まで報告数が多い状況が続きました。

県内の発生状況 2024年第1月1日から12月29日

手足口病

この疾患はコクサッキーウイルスA6型、コクサッキーウイルスA16型、エンテロウイルス71型などのエンテロウイルスによる急性ウイルス感染症です。エンテロウイルス71型に感染すると、急性髄膜炎や急性脳炎などの中枢神経合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られています。

県内の手足口病患者検体からの病原体検出状況をみると、3月から7月中旬にかけてはコクサッキーウイルスA6型、コクサッキーウイルスA10型が検出されていましたが、7月下旬からは主にコクサッキーウイルスA16型が検出されています。

口腔粘膜及び手や足などにあらわれる水疱性の発しんを主症状とし、基本的に予後が良好な疾患ですが、まれに髄膜炎などの合併症を起こすこともあります。
高熱や頭痛、嘔吐などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
口内炎による痛みから水分が取れず脱水症状を起こすことがありますので、こまめな水分補給を心がけましょう。

患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がりますので、液体せっけんと流水を用いた手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。

手足口病に関するQ&A 厚生労働省ホームページ<外部リンク>

厚生労働省リーフレット:「手足口病」 [PDFファイル/15.66MB]

手足口病週別発生動向(過去5年との比較)

手足口病保健所別発生動向

手足口病保健所別発生動向

手足口病年齢区分別報告割合

手足口病患者検体からのウイルス検出状況

咽頭結膜熱

この疾患はアデノウイルスによる急性ウイルス感染症で、発熱、咽頭炎、結膜炎といった症状がみられます。

主な感染経路は咳やくしゃみなどの飛沫感染と、ウイルスが付着したタオル、ドアノブ等を介した接触感染です。
プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるため、「プール熱」と呼ばれることもありました。

感染予防のため、液体せっけんと流水を用いた手洗いを励行し、タオルやコップの共用は避けましょう。

咽頭結膜熱週別発生動向(過去5年との比較)

咽頭結膜熱保健所別発生動向

咽頭結膜熱患者検体からのウイルス検出状況

ヘルパンギーナ

この疾患は、コクサッキーウイルスA群、コクサッキーウイルスB群、エコーウイルスなどのエンテロウイルスによる急性ウイルス感染症で、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。

発熱や咽頭痛、口腔粘膜にあらわれる水疱性の発しんを主症状とし、基本的に予後が良好な疾患ですが、口内炎によるのどの痛みから水分が取れず脱水症状を起こすことがありますので、こまめな水分補給を心がけましょう。まれに髄膜炎や急性心筋炎などを併発することがありますので、発熱以外に頭痛、嘔吐などの症状が出現した場合は、十分注意しましょう。

感染予防のため、液体せっけんと流水を用いた手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。

ヘルパンギーナ週別発生動向(過去5年との比較)

ヘルパンギーナ保健所別発生動向

ヘルパンギーナ患者検体からのウイルス検出状況

参考

咽頭結膜熱、手足口病、ヘルパンギーナに関するホームページ

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