本文
知事のあいさつ
平成20年版
知事あいさつ
環境白書の刊行にあたって
愛媛県は、瀬戸内しまなみ海道の沿線をはじめとして、世界でも有数の多島美を誇る瀬戸内海や、リアス式海岸が続く宇和海、西日本最高峰の石鎚山を主峰とする四国山地など、豊かで美しい自然に恵まれております。これらの貴重な自然環境を健全な姿で次の世代に引き継ぐことは、私たちに課せられた大きな責務であり、自然と人が共生し環境を保全する機運を高め、持続可能な循環型社会を形成していくことが求められております。
このため、県におきましては、全国に誇れるさわやかな「環境先進県えひめ」の実現に向けて、県民の皆様方のお力添えをいただきながら、さまざまな施策を積極的に展開しております。
特に、21世紀における人類の最重要課題の一つである地球温暖化防止については、平成20年6月16日に愛媛県地球温暖化防止県民運動推進会議を設立し、「かけがえのないふるさと愛媛、そして地球を守るために、私たち一人ひとりが、できることから温暖化防止のために行動する」という県民運動開始宣言を行い、本年を「地球温暖化防止元年」として、県民総ぐるみで地球温暖化防止対策に取り組んでいるところであります。
また、ふるさと愛媛の貴重な野生動植物を、県民共有の財産として保全を図るため、「野生動植物の多様性の保全に関する条例」を制定するとともに、基本方針を策定し、特定希少野生動植物の選定等の具体的な作業を進めております。
この「愛媛県環境白書」は、本県の現状とこれまでに講じた施策を取りまとめたものであり、県民の皆様方が、環境の保全と創造に向けた取り組みを進めるに当たり、ひろく御活用いただければ幸いに存じます。
平成21年1月
愛媛県知事 加戸 守行