本文
知事のあいさつ
平成16年版
知事あいさつ
環境白書の刊行にあたって
大量生産、大量消費、大量廃棄に象徴される現在の経済社会システムは、私たちに物質的な豊かさをもたらす一方で、地球温暖化や廃棄物による環境汚染など自然や生態系に大きな影響を与えております。
愛媛県には、今でも、瀬戸内海や宇和海、石鎚山など、豊かで美しい自然が数多く残されており、県民に大きな恵みを与えてくれております。貴重な財産であるこれらの自然を守り育て、健全な姿で次の世代に引き継ぐことは、私たちに課せられた大きな責務であり、私たち一人ひとりが先進的な循環型社会システムづくりの主役となり、快適な生活空間の創出に力を合わせて取り組んでいくことが求められております。
このため、県におきましては、県民の皆様方とともに、全国に誇れるさわやかな「環境先進県えひめ」の実現に向けて全力で取り組んでいるところです。
こうした中、平成15年度においては、再生可能な資源であるバイオマスの利活用の推進に向けて、マスタープランを策定するとともに、地球温暖化防止の意識の高揚を図るため、中四国各県などと共同で県民や事業者に対する普及啓発活動を実施しました。また、身近な生活環境の保全に向けて、快適でうるおいのある水環境の創造を目指す第二次愛媛県全県域下水道化基本構想を策定し、合併処理浄化槽の普及など生活排水処理施設の整備促進に努めました。
更に、県内におけるごみの減量化やリサイクルを促進し、えひめの循環型社会づくりを推進するために、さまざまな環境情報を広く提供するホームページを開設しました。
県民の皆様方が、環境の保全と創造に向けた取り組みを進めるに当たり、平成15年度における本県の現状と対策を取りまとめた、この「愛媛県環境白書」を、広く活用していただければ幸いです。
平成16年12月
愛媛県知事 加戸 守行