クロキズタ
Caulerpa scalpelliformis (R. Brown ex Turner) C. Agardh var. scalpelliformis 【 イワズタ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1類(CR+EN)
環境省カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
種の特徴 | 低潮線から水深20m程度までの海域に生育する緑藻。藻体は礫や岩盤のほか係留ロープなど様々なものを基質に固着する。基質上を匍匐する管状の茎から繊維状の仮根と葉状部を生じる。葉状部は幅1〜1.5㎝、長さは10〜30㎝、濃緑色で縁辺部は鋸歯状の大きな切れ込みが規則正しく並ぶ。 |
---|---|
分 布 | 県内:伊方町、八幡浜市。 県外:高知県、島根県;世界各地。 |
生息状況 選定理由 |
国内では数ヶ所でしか生育が確認されておらず、県内では伊方町および旧保内町の限られた海域で確認されているのみである。港湾改修などにより個体数が減少している。 |
特記事項 | 1920年代に島根県隠岐で見いだされ、稀有な隔離分布の例として国の天然記念物に指定された。当時は学名にC.scalpelliformis var. denticulataを与えたが、後に定義が変わり、 var. denticulataは南西諸島に分布するアマミノクロキズタとなり、本種は和名を引き継いだまま学名がvar. scalpelliformisとなった。 |
地方名 | --- |
撮影者:---執筆者: 小林真吾