シコクヒメクサリゴケ
Cololejeunea shikokiana【 タイ類:クサリゴケ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1類(CR+EN)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 微小なタイ類で、茎は横に這い、生きている葉の上や樹枝に密着し、長さ3〜5㎜、植物体は白っぽい。葉は茎の腹側につく腹葉を欠如しているのが本属の特徴である。茎の背側につく背片はゆがんだ卵形で、2列に並んでつき、長さ0.3〜0.4㎜、先端は円い。葉細胞にはいぼ状の円い突起があり、葉縁に突出して見える。背片の下部が腹側に折れ曲がり(腹片という)、腹片の下半部の細胞にいぼ状の突起がある。腹片の端に2歯があり、第1歯(下側)は円錐形、第2歯(上側)は1細胞で、これが本種の特徴である。 |
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分 布 | 県内:石鎚山、面河渓、岩屋山、松山市湯山。 県外:四国(高知県、徳島県)、九州(熊本県、宮崎県、屋久島);台湾島。 |
生息状況 選定理由 |
空中湿度の高い渓谷で、岩面に群生するコケシノブ科の葉上やセン類の上などに着生する。常緑広葉樹の葉上に着生することは稀である。全国的にも報告例が少ない。 |
特記事項 | 1930年8月に越智謐武(しずたけ)氏によって岩屋山で、コケシノブ科の葉上で採集された標本に基づき、堀川芳雄博士が1932年に新種Physocolea shikokiana Horik.として発表した。 |
地方名 | --- |
撮影者:---執筆者: 関 太郎