ケサガリゴケ
Neobarbella comes var. pilifera 【 セン類:ヒラゴケ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1類(CR+EN)
環境省カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
種の特徴 | 茎は樹枝から垂れ下がり、長さ10〜20㎝、葉はゆるくひも状に茎につく。葉は卵形で、長さ1.5〜2㎜、凹み、先端は毛状に尖る。葉の中肋はないか、短く二又する。葉の細胞は線形で、パピラ(突起)はない。胞子体はきわめて稀。 |
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分 布 | 県内:松山市湯山。 県外:本州(紀伊半島以南)、四国、九州;中国大陸、フィリピン。 |
生息状況 選定理由 |
空中湿度の高い渓谷の樹枝から垂れ下がる蘚苔林(mossy forest)の要素で、全国的にも稀少で、個体数も少ない。松山市湯山音田谷の生育地は、関によって1952年に採集され、Noguchi(1970)によりIsotheciopsis piliferaとして発表された。しかし、2012年の調査では再確認できなかった。 |
特記事項 | 本種はヒラゴケ科に置かれていたが、トラノオゴケ科に変更された。基本種のイヌコクサゴケ(N. comes var. comes)は、まだ、本県から見つかっていないが、石灰岩地帯に分布する傾向があり、発見の可能性がある。 |
地方名 | --- |
撮影者:---執筆者: 関 太郎