ハグルマゴケ(イボタチゴケモドキ)
Oligotrichum aligerum【 セン類:スギゴケ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1類(CR+EN)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 茎は直立し、高さ1〜2㎝、群生する。葉は細長く、長さ1.8〜4.5㎜、スギの葉に似る。薄板は中肋の上面と下面にあり、顕微鏡で横断面を見ると、歯車のように見えるので、この名がある。雌雄異株、胞子のうをつけることは稀、胞子のう柄は長さ1.5〜3㎝。 |
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分 布 | 県内:石鎚山系。 県外:北海道、本州、四国、九州;朝鮮半島、中国大陸、フィリピン、ヒマラヤ、北アメリカ西部。 |
生息状況 選定理由 |
高山帯から亜高山帯で、草本類が少なく日当たりのよい地上に群生し、コケの高山植物といえよう。石鎚山は剣山とともに、日本列島での本種の南限に近い。登山路に沿って生育しているので、保護を要する。 |
特記事項 | 河野学一氏が石鎚山で採集し、Brotherus(1921)が新種として発表したイボハグルマゴケ(Oligotrichum mamillosum Broth.)はフウリンゴケ(Bartramiopsis lescurii)の異名である。 |
地方名 | --- |
撮影者:---執筆者: 関 太郎