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ハナウド

Heracleum sphondylium L. var. nipponicum (Kitag.) H.Ohba 【 セリ科 】
愛媛県カテゴリー
情報不足(DD)
環境省カテゴリー
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種の特徴 本変種は、川沿いのやや湿ったところに生育する大型の一稔性草本(数年間の生長の後、開花して枯れる草本)で草丈0.5〜2mになる。茎は太く中空、長い毛があり、直立して上部は分枝する。葉は互生し、3出複葉か単羽状複葉で2〜3対の小葉を出し、小葉は浅〜中裂し、縁に粗い鋸歯がある。葉柄の基部は鞘状にふくらむ。花期は5〜6月。茎頂か、分枝した先端に径20㎝にもなる大型の複散形花序をつける。花は白色の5弁花で、小花序の周辺部の花弁は中央部のものと違い、周辺部の外側の1花弁が大きく、花弁の先は2裂する。果実は倒卵形になる。茎の先端(頂生)の花序は結実するが、側生のものは雄性で結実しない。高知県植物誌(2009)によれば、後述のツルギハナウドvar. turugisanense(Honda)H.Ohbaとハナウドの区別については検討を要するとしており、ハナウドは平地〜低山に生育するとしている。したがって、本変種がツルギハナウドの可能性もあり、今後検討する必要がある。
分 布 県内:赤石山、石鎚山。 県外:本州(関東以西)、四国、九州;朝鮮半島、中国大陸(東北部の南部)。
生息状況
選定理由
赤石山、石鎚山の記録があるが最近の確認情報がなく、現状は不明である。
特記事項 高知県植物誌(2009)によれば冷温帯のものを後述のツルギハナウドと扱っており、本県でいうハナウドがこれに当たるかどうかについて更に研究、研究を行う必要がある。前回は独立種Heracleum nipponicum Kitag. としたが、今回ヨーロッパアルプス産のH. sphondylium L.(ハナウドの仲間)の変種とする学名を採用した。
地方名 ---
撮影者:---執筆者: ---
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