キビシロタンポポ
Taraxacum hideoi Nakai ex H.Koidz. 【 キク科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 山里の路傍などに見られるシロバナタンポポに似たものである。花期は4月で、花色は淡いクリーム色で、頭花は小さい。頭花の総苞外片は圧着しておりへりが赤みを帯び辺毛があり、角状突起はほとんどなく目立たない。果実は黒色である。しかし、本県の本種は果実が黒くないが本種として扱うこととし、ヤマザトタンポポとの関係などを含め今後の調査、研究を待ちたい。 |
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分 布 | 県内:伊予市、大洲市、西予市、八幡浜市、伊方町、他。 県外:四国、本州(岡山県、広島県など)、九州(福岡)。 |
生息状況 選定理由 |
以前から花の色が薄い黄色のタンポポが知られていたが、「西日本タンポポ調査2010」によって本種であることがわかった。本種の産地が比較的山里であり、個体数が比較的少ない。今後は近縁種との関係や分布についてさらに調査する必要がある。道路拡張工事、山里の荒廃、耕作放棄や管理放棄による遷移の進行などによって生育地の減少が懸念される。 |
特記事項 | 本種の分類学的な位置づけを早急に行う必要がある。 |
地方名 | --- |
撮影者:松井宏光執筆者: ---