カセンソウ
Inula salicina L. var. asiatica Kitam. 【 キク科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1B類(EN)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 山野の日当たりの良い湿った草原に生育する多年草。茎は硬くて細く高さ30〜60㎝になる。全体に短毛がある。葉は薄いが硬く、広披針形で、基部は茎を抱く。葉の上面はざらつき、下面には網状の側脈が凸出して目立つ。7〜9月ころに茎の上部が分枝して、先に黄色の頭花をつける。頭花は径3.5〜4㎝。 |
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分 布 | 県内:四国中央市、西条市、松山市、西予市、宇和島市、伊方町、他。 県外:北海道、本州、四国、九州;朝鮮半島、中国大陸(東北部)、シベリア。 |
生息状況 選定理由 |
過去には各地で記録されているが、今回の調査で内子町と伊方町で計3ヶ所の現存が確認されたのみである。草地開発、遷移進行などにより急減していることから、前回の絶滅危惧Ⅱ類(VU)を絶滅危惧ⅠB類(EN)に上方修正した。 |
特記事項 | 大陸系遺存植物(いわゆる満鮮要素植物)の一つで、最終氷河期に朝鮮半島から九州北部、中国地方、四国に分布を広げたものと考えられている。 |
地方名 | --- |
撮影者:池内 伸執筆者: ---