ヤマスベザトウムシ
Leiobunum montanum Suzuki, 1953 【 カワザトウムシ科(クモガタ綱ザトウムシ目) 】
愛媛県カテゴリー
要注意種(AN)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 黄橙色の体が目立つ、体長約5㎜の中型のザトウムシ(スベザトウムシ亜科)。ブナ帯以上の山地に生息。卵越冬で幼体は5月頃に孵化、7月上旬に成体となり、樹幹上などに見つかる。10月中旬までには消失する。雄の交尾器や染色体数に地理的分化がみられ、愛媛県内の集団は石鎚型(この地域に固有。染色体数は2 n=24。徳島県に分布する剣型とは生殖器の形態が異なる)に属する。写真は雄。 |
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分 布 | 県内:石鎚山系(皿ケ嶺〜寒風山、西山、橡尾山)、小田深山。 県外:本州(北アルプス、木曽御岳、白山、中国山地東部)、四国、九州祖母山〜市房山。日本固有種。 |
生息状況 選定理由 |
交尾器や染色体数に地理的分化があり、愛媛県内の集団は石鎚型(四国西部に固有)。生息地は相互に孤立する傾向がある。 |
特記事項 | タイプ産地は石鎚山。 |
地方名 | --- |
撮影者:鶴崎展巨 執筆者: 鶴崎展巨