カブトザトウムシ
Cladolasma parvulum Suzuki, 1963 【 イトクチザトウムシ科(クモガタ綱ザトウムシ目) 】
愛媛県カテゴリー
要注意種(AN)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 体長2.0〜2.5㎜。体は黒褐色でやや扁平。体頭胸部前方に複雑な兜飾り状の突起があり、一見して本種とわかる。四国のブナ帯の林床落葉落枝中にのみ生息。動作は緩慢である。成体・幼体ともほぼ周年採集されており、生活史の詳細は不明。 |
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分 布 | 県内:石鎚山系(皿ケ嶺、面河渓、石鎚山、笹ヶ峰、東赤石山)。 県外:徳島県剣山系、香川県大川山。 |
生息状況 選定理由 |
四国のブナ林の固有種で、県内では石鎚山系と赤石山系に局限されている。生息には林床のササ原やカンスゲ類の存在が重要である。現状は不明であるが、温暖化によるブナ帯域の縮小、シカ食害による林床のササ原の消滅の進行などが懸念される。 |
特記事項 | 本種の仲間は東アジア-北米西部型の隔離分布の1例で、同属の他種がタイの山岳、近縁属は北米西岸から中米にかけての山岳地域に分布する。四国固有種。 |
地方名 | --- |
撮影者:鶴崎展巨執筆者: 鶴崎展巨