イソカニムシ
Garypus japonicus Beier, 1952 【 イソカニムシ科(クモガタ綱カニムシ目) 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 体長雌5㎜内外、雄4㎜内外の比較的大型のカニムシ。体は褐色。海浜性で礫浜の潮間帯の転石下や打ち上げ海藻・海草下、潮間帯に接近する崖地の間隙などに生息する。成体は6〜11月まで採集され、生殖期は6〜8月。岩の隙間に糸でできた膜状の居室をつくり、雌は腹部下面の嚢胞に産卵し胚を哺育する。 |
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分 布 | 県内:松山市(鹿島、白石ノ鼻)、長浜町(大野鼻)。 県外:北海道、本州、四国、九州、南西諸島。 |
生息状況 選定理由 |
生息地は自然海岸の海に面する崖地に限定されている。海岸沿いの道路建設やコンクリート護岸化で自然海岸は本土側でも島嶼部でも減少しており、現存する生息地については今後、環境改変に注意が必要と考えられる。 |
特記事項 | 現在のところ日本固有種。 |
地方名 | --- |
撮影者:鶴崎展巨 執筆者: 石川和男・鶴崎展巨