ミナミオオヘリカメムシ
Molipteryx asahinai Kikuhara 【 ヘリカメムシ科 】
愛媛県カテゴリー
情報不足(DD)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 体長20〜26㎜。沿岸部の照葉樹林帯の林縁部などに生えるバラ科のホウロクイチゴやフユイチゴに寄生する。本県の標高600m以上の山地には、同属の酷似種であるオオヘリカメムシM. fuliginosaが生息するが、沿岸部にのみ生息する本種とは垂直分布が異なる。 |
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分 布 | 県内:新居浜市、愛南町。 県外:本州、四国、九州、大隅諸島。 |
生息状況 選定理由 |
1966年に新居浜市で採集された1個体と、1995年に愛南町内海地区の遍路道で採集された1個体が知られるのみである。南予地方の沿岸部の調査は不十分であるが、沿岸部の開発が進んでいる今日、本種の生息地の減少が進んでいる可能性がある。県外では九州南部や屋久島には生息地が多いが、その他の地域では稀となる。 |
特記事項 | 正確な同定には♂交尾器の検鏡が必要。すなわち本種の♂生殖節の中央突起は太く、先端はわずかに湾入するが、オオヘリカメムシのそれは細く、先端は湾入しない。本種の♂把握器は単純で先端に向かってしだいに細くなるが、オオヘリカメムシのそれは中央付近が内側に張り出し最も太くなる。 |
地方名 | --- |
撮影者:片山雄史 執筆者: 菊原勇作