コエゾゼミ
Lyristes bihamatus (Motschulsky) 【 セミ科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
---
種の特徴 | 体長48〜54㎜(翅端まで)、色彩や斑紋はエゾゼミによく似ているが一回り小型で、♂の腹弁は舌状で長く左右は重ならないことで同属他種と区別できる。鳴き声はアカエゾゼミと非常によく似るが、周波数がより高く「ビー…」と聞こえる連続音で鳴く。成虫の出現は同属中で最も早く、7月上旬から現れる。 |
---|---|
分 布 | 県内:石鎚山系、皿ヶ嶺連峰、大川嶺など。 県外:北海道、本州(広島県以東)、四国;サハリン、南千島。 |
生息状況 選定理由 |
本種の垂直分布は県内に産する種で最も高く、おもに標高1400m前後のブナ林、ウラジロモミ林などに多く生息し、下限は標高1000m付近にある。県内では石鎚山系およびそれに連続する山域では比較的多産するが、その他では生息可能な標高帯であっても産地はほとんど知られていない。大川嶺山頂付近で確認された生息地が現時点で国内における本種の分布の南限となるが、その規模は小さく、森林環境の変化や温暖化などの影響を受け易いものと思われる。 |
特記事項 | --- |
地方名 | --- |
撮影者:今川義康 執筆者: 今川義康