ツマジロウラジャノメ
Lasiommata deidamia kampuzana Y.Yazaki 【 タテハチョウ科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 前翅長24〜32㎜。翅表は黒褐色で、♀の前翅には鮮やかな白条が2本あり、♂ではこれが不鮮明。成虫は渓谷沿いの崖地、岩場に好んで生息し、あまり翅をはばたかずに滑空するように崖地を飛翔し、ヒヨドリバナ、ニガナなどの花で吸蜜する。年1〜2化。標高500m程度の山地では第1化は6月中旬頃から、第2化は8月中旬頃から出現する。越冬態は主に4齢幼虫。食草はイネ科のヒメノガリヤス。 |
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分 布 | 県内:四国中央市、新居浜市、西条市、東温市、久万高原町。 県外:北海道、本州、四国;朝鮮半島、中国大陸、ロシア。 |
生息状況 選定理由 |
四国山地の標高約300〜1800mに生息する。近年、道路沿いの露岩地は崩落防止のため、コンクリート吹きつけや金属製ネットの敷設をされることが多く、本種の生息環境は悪化している。 |
特記事項 | 四国産は、前翅の眼状紋内側の白斑が三角形のくさび形となる特徴があり、四国亜種として他の地域産とは区別される。 |
地方名 | --- |
撮影者:藤井康隆 執筆者: 窪田聖一