オオムラサキ
Sasakia charonda charonda (Hewitson) 【 タテハチョウ科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
種の特徴 | 前翅長43〜68㎜。♂の翅表は青紫色に輝き、♀の地色は暗褐色。年1化。成虫は6月中旬〜9月上旬に見られ、低山地では7月上旬〜中旬が最盛期になる。成虫の主な食餌はクヌギやコナラなどの樹液であるが、腐果や小動物の死体などからも吸汁する。越冬態は主に4齢幼虫で、食樹の根元付近の枯葉下で冬越しする。食樹はニレ科のエノキなど。 |
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分 布 | 県内:新居浜市、西条市、東温市、松山市、大洲市、宇和島市など。 県外:北海道、本州、四国、九州;朝鮮半島、中国大陸など。 |
生息状況 選定理由 |
丘陵地〜低山地のコナラ、クヌギなどを中心とした雑木林に分布する。いずれの地においても個体数は多くない。近年、平野部ではほとんど見られなくなった。里山の雑木林の伐採や放置により、成虫の食餌である樹液の出る樹が減少し、幼虫の食樹が減少したことが大きいと思われる。 |
特記事項 | 1957年に国蝶に指定された。 |
地方名 | --- |
撮影者:藤井康隆 執筆者: 窪田聖一