シマゲンゴロウ
Hydaticus bowringii Clark 【 ゲンゴロウ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
環境省カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
種の特徴 | 体長12.5〜14㎜。止水性のゲンゴロウでため池、湿地、水田などに生息する。繁殖は水田で行われ、5〜7月頃に幼虫が出現する。晩夏季以降には明渠やため池に成虫が集まり、8〜9月頃には灯火に飛来した成虫が多く見られる。冬季は水中では見られず、陸上で越冬すると考えられている。 |
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分 布 | 県内:西条市、今治市、松山市、内子町、西予市、鬼北町、愛南町。 県外:北海道、本州、四国、九州、南西諸島;朝鮮半島、台湾島、中国大陸。 |
生息状況 選定理由 |
県内では東予から南予まで広く生息しているが、分布は局地的である。東予から中予では既に見られなくなった生息地も多く、減少傾向が著しい。本種は人的影響の大きい水田や明渠で繁殖するため、散布農薬の変更やほ場整備により地域単位で激減する恐れがある。また、外灯に飛来した個体の死骸が多数確認されることもあり、外灯による誘因致死も減少原因の一つであると考えられる。 |
特記事項 | --- |
地方名 | --- |
撮影者:武智礼央 執筆者: 渡部晃平