ニホンカワトンボ
Mnais costalis Selys 【 カワトンボ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
環境省カテゴリー
---
種の特徴 | 腹長♂42.50〜44.70㎜、♀40.10〜41.70㎜、後翅長♂37.20〜39.20㎜、♀38.30〜42.70㎜。体色は♂♀ともに金属光沢をもった緑色。♀は透明翅のみだが、♂は橙色翅と無色翅の2タイプが出現する。橙色翅型♂は翅の結節周辺に大きな不透明部を持ち、成熟すると腹部全体に白粉をふく。無色翅型♂と♀は特にアサヒナカワトンボに似るが、本種の方が縁紋がより細長いこと、また胸を横から見たときに、胸の高さが頭の幅と同じぐらいの長さなのが本種、頭幅よりも短いのがアサヒナカワトンボ。4月中旬から8月中旬に出現し、平地から丘陵地の流れに棲み、近似種のアサヒナカワトンボよりも下流域に生息する。 |
---|---|
分 布 | 県内:西条市、今治市、松山市、東温市。 県外:北海道、本州、四国、九州;ロシア。 |
生息状況 選定理由 |
県内では、高縄山塊周辺部に生息するが、平野部の産地の多くは消滅した。四国での本種の分布は特異的で、中央構造線よりも北側に生息するとされている。 |
特記事項 | 従来オオカワトンボと呼ばれていたものとヒガシカワトンボのほとんどがニホンカワトンボと和名が変更になった。 |
地方名 | --- |
撮影者:高橋士朗 執筆者: 久松定智、武智礼央