スジグロチャバネセセリ
Thymelicus leoninus hamadakohi Fujioka 【 セセリチョウ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
環境省カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
種の特徴 | 前翅長14〜18㎜。ヘリグロチャバネセセリに類似するが、本種の♂は前翅表面中央に黒色の斜線(性標)があること、♀は前翅表面中室端の黒斑が広いことで区別できる。道路法面や林縁部の草地などに生息する。成虫は年1回、6月中旬〜7月下旬に出現し敏速に飛ぶが、アザミ類、ヒメジョオンなどの花にすぐ止まる。越冬態は1齢幼虫。食草はイネ科のヤマカモジグサなど。 |
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分 布 | 県内:愛南町。 県外:北海道、本州、四国、九州;朝鮮半島、中国大陸、ロシア南東部。 |
生息状況 選定理由 |
四国では、西海鹿島とその対岸のごく限られた場所のみに生息する極めて特異的な分布をしている。また、本種は一般的に山地草原を主な生息地としているが、愛南町の生息地は照葉樹林が生い茂る海岸沿いであり、生息環境としても全国的に例を見ない。 |
特記事項 | 愛南町産は愛媛県亜種として他の日本産とは区別される。 |
地方名 | --- |
撮影者:藤井康隆 執筆者: 窪田聖一