タイワンツバメシジミ
Everes lacturnus kawaii Matsumura 【 シジミチョウ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1A類(CR)
環境省カテゴリー
絶滅危惧1B類(EN)
種の特徴 | 前翅長9〜14㎜。ツバメシジミに似るが、本種は後翅裏面の黒色斑が大きく、後角の橙赤色斑も大きい。年1化。成虫は8〜10月に出現し、陽当たりのよい路傍、荒れ地の草原などの食草群落に生息し、緩やかに飛んでハギ類などの花で吸蜜する。越冬態は終齢幼虫。食草はマメ科のシバハギで、花や実を食べる。 |
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分 布 | 県内:宇和島市。 県外:本州(和歌山県)、四国、九州、南西諸島;台湾島、インドシナ半島、フィリピンなどの熱帯域。 |
生息状況 選定理由 |
宇和島市で3頭の採集記録があるのみ。記録地では食草は確認されておらず、発生地は不明である。愛媛県南部では海岸沿いで数ヶ所食草の群落が見つかっているが、現在まで本種は発見されていない。 |
特記事項 | 四国では、他に高知県と徳島県に分布するが、最後まで記録が見られた高知県西部の生息地においても最近見られなくなっており、極めて憂慮される状況である。 |
地方名 | --- |
撮影者:矢野和之 執筆者: 窪田聖一