キベリマルクビゴミムシ
Nebria livida angulata Banninger 【 オサムシ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1類(CR+EN)
環境省カテゴリー
絶滅危惧1B類(EN)
種の特徴 | 体長13〜16.5㎜。大形のマルクビゴミムシ。体はおおむね黒色であるが前胸背、上翅端の黄褐色部が目立つ。上翅側縁と脚も黄褐色。平地性でほ場周辺や河川敷、ため池の緩やかなスロープの水位変動域などに棲み、小昆虫などを捕食していると考えられる。 |
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分 布 | 県内:松山市。 県外:北海道、本州、四国、九州;シベリア東部、朝鮮半島、中国大陸。 |
生息状況 選定理由 |
かつては収穫後の田んぼや干上がった水田導入水路のゴミの中などでよく見かけたが、1960年代の強力な農薬使用時から減少を始めたようだ。愛媛大学ミュージアムには1950年代までの標本はかなり残されているが、その後採集された標本はほとんどなく、1970年代が最後である。最近の記録、生息情報も全くない。毎年進む農地整備や河川改修、ため池水位変動域の張りブロック化などで本種の生息可能環境は減少の一途をたどっている。 |
特記事項 | --- |
地方名 | --- |
撮影者:酒井雅博 執筆者: 酒井雅博