オオヨシノボリ
Rhinogobius fluviatilis Tanaka, 1925 【 スズキ目 ハゼ科 】
愛媛県カテゴリー
情報不足(DD)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 全長10㎝。概形は他のヨシノボリ類と同様。頬は無斑。胸鰭基部に三角形ないし菱形の黒色斑、尾鰭基部に1黒色横斑がある。雄の背鰭縁辺は淡色に縁取られる。基本生態は他の両側回遊型ヨシノボリと同様。河川では中・上流域の早瀬や淵頭などの急流部に生息する。 |
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分 布 | 県内:県下全域の比較的流程の長い河川。 県外:青森県、宮城県から九州南部の日本海および太平洋側と瀬戸内海側。 |
生息状況 選定理由 |
比較的流程規模の大きい河川上流域に生息するため、ダムなど河川横断工作物により生活史が阻害されている。松山市の石手川ダムではダム湖を海代わりにして回遊生活を成立させている個体群があるが、下流の個体群とは交流が妨げられ、遺伝的に差異が生じている。また、そうした回遊が成功しない場合、ダム湖の上流では個体群が減少していくため、肱川や仁淀川、加茂川の上流などで、本種が見られなくなっているところがある。 |
特記事項 | --- |
地方名 | かじか・ごり(混称) |
撮影者:清水孝昭 執筆者: 清水孝昭
