チワラスボ
Taenioides cirratus (Blyth, 1860) 【 スズキ目 ハゼ科 】
愛媛県カテゴリー
情報不足(DD)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 体は細長く延長し、やや側扁する。体色は暗赤色から赤紫色。背鰭は1基で基底は長く、尾鰭にいたる。目は退化して小さく、頭部に皮褶がある。下顎下面に3対のひげがある。感潮域から沿岸部の軟泥に潜って生活する。 |
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分 布 | 県内:松山市、西条市、今治市(大三島)。 県外:神奈川県以南の本州および四国、九州の太平洋側、有明海、奄美大島以南;朝鮮半島、台湾島、中国大陸、ベトナム、マレーシア。 |
生息状況 選定理由 |
生活史の主要な部分を比較的きれいな軟泥中で過ごすため、良質な干潟環境の指標となる。瀬戸内海では沖合の泥中からも時折採集されるが、詳細な生活史は不明。加茂川河口では安定的に採集されるが、それ以外では出現が散発的で、県内の分布の詳細は明らかでない。 |
特記事項 | 近年の遺伝的解析によって4種(Taenioides sp. A-D)からなる複合種であることが報告された。本県から得られた標本はこれまでのところTaenioides sp. Bによく一致する。分類学的な精査がなされていないため、ここでは従来の学名で表記する。T.cirratusはIUCNのレッドリストで情報不足(DD)とされている。 |
地方名 | --- |
撮影者:清水孝昭執筆者: 清水孝昭