チチブモドキ
Eleotris acanthopoma Bleeker, 1853 【 スズキ目 カワアナゴ科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 全長約15㎝。同属のカワアナゴに酷似するが体形がややずんぐりしている。頭部下面に白色斑がなく(カワアナゴにはある)、眼から鰓蓋にかけて放射状に延びる暗色線が3本あること(カワアナゴは2本)、および頭部感覚管の分布様式の相違などにより識別できる。河口域から中流の純淡水域まで広く分布するが、汽水域に多い。 |
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分 布 | 県内:菊川、岩松川。 県外:千葉県〜琉球列島、小笠原諸島;台湾島、西および南太平洋。 |
生息状況 選定理由 |
県内ではこれまでに菊川と岩松川から散発的に記録されていたが、近年、幼魚の確認記録が増えたことにより、安定的な仔稚魚の供給がおこっている可能性がある。採集個体数が少ないことから生息状況の詳細については不明であり、黒潮流により分散供給されている可能性もある。本種の生息にはカワアナゴ同様の環境が必要であり、汽水域に生息することから、河口域や内湾における各種開発事業の影響が懸念される。 |
特記事項 | 高知県では準絶滅危惧(NT)に指定されている。 |
地方名 | --- |
撮影者:高橋弘明執筆者: 辻 幸一