ヤマネ
Glirulus japonicus【 ヤマネ科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
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種の特徴 | 頭胴長68〜84㎜、尾長44〜54㎜、後足長15〜17㎜、体重14〜20 g。毛色は背面がうすい褐色で、腹面はより薄い色、背面の頭から尾の付け根にかけて黒みがかったこげ茶色の帯状の筋が1本ある。低山地帯から亜高山帯の森林に生息し、夜行性でおもに樹上で生活する。寒冷期には冬眠をすることが知られているが、本県を含め暖温帯の低標高地に分布する個体については、冬期にも活動することが示唆されている。樹洞内や木の枝の間に樹皮やコケを集めて巣とし、春から秋まで繁殖し、年2回出産する個体もいる。果実・種子・昆虫その他の小動物などを食べる。 |
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分 布 | 県内:四国中央市(旧伊予三島市)、新居浜市、西条市、松山市(旧松山市、旧北条市)、久万高原町(旧面河村、旧美川村、旧柳谷村)、内子町 (旧小田町)、松野町、宇和島市。 県外:本州、四国、九州、隠岐島後。 |
生息状況 選定理由 |
東・中・南予の低地帯から山地帯の森林に生息記録があるが、まばらである。森林が分断されると移動が困難になり、繁殖や分散に影響すると考えられる。県内での生息確認地が限られ、分布も局所的である為、絶滅が危惧される。 |
特記事項 | 日本固有種、国指定天然記念物。 |
地方名 | きねずみ |
撮影者:山本栄治執筆者: 宮本大右