カワウソ
Lutra lutra 【 イタチ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1A類(CR)
環境省カテゴリー
絶滅(EX)
種の特徴 | 頭胴長55〜58㎝、尾長35〜56㎝、体重4.2〜11.5㎏。オスはメスより大きい。背中はこげ茶色、胸から腹側は白っぽい毛色をしている。頭は平たく、耳は小さい。手足は短く指の間には水かきがあり、尾は太く横にへん平である。河川・湖沼・海岸地帯などの川岸に巣穴を掘って生息する。おもに朝夕の薄暮の時間帯に活動し、魚介類、とくにエビ・カニを好食し、昼間は休息する。 |
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分 布 | 県内:南予地方の海岸や島嶼部など。 県外:種としては、アジア、ヨーロッパ、北アフリカ。亜種ニホンカワウソは、高知県西南部の海岸や島嶼部など。 |
生息状況 選定理由 |
かつては日本中に広く分布していたが、明治以降の河川改修・水質汚染・乱獲によって減少したと考えられる。県内ではかつては広く分布していたとされるが、1975年、宇和島市九島での記録を最後に確認されていない。現在も時々目撃などの報告があり南予地域の海岸地帯などに少数が生存している可能性があるが、生息地の自然が開発などで失われている現状を考えると絶滅が危惧される。 |
特記事項 | 本県に生息しているのは亜種ニホンカウソ(L. l. nippon)で、国指定特別天然記念物、愛媛県の県獣。2012年8月環境省発表の第4次絶滅のおそれのある野生生物の種のリストで絶滅と判断された。 |
地方名 | うそ・おそ |
撮影者:愛媛県立とべ動物園写真提供 執筆者: 宮本大右