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ひきこもりに関する相談
愛媛県在住のひきこもりに悩んでいるご本人及びご家族からの相談に対応できるよう、ひきこもり相談室を、平成23年度に愛媛県心と体の健康センター内に開設しました。
※本ページ内に使用しているイラストは、ひきこもり相談室に来られていたご本人が作成してくれたものです。
ひきこもりとは
ひきこもりの定義は?
「ひきこもり」というと、家から全く出られないというイメージがあるかもしれませんが、コンビニエンスストアやレンタルショップなど、人とのコミュニケーションをほとんどとる必要がない場所には出かけることの出来る人もいます。
厚生労働省の定義では、「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」を「ひきこもり」といいます。
ひきこもりの実態は?
平成28年9月に内閣府が公表した「若者の意識に関する調査」では、15歳から39歳のひきこもりの人だけでも全国に約54万1千人いると推計されました。この調査の対象にはなっていない40歳以上の方も含めると、かなりの人数になると考えられます。
ひきこもりって具体的にどんな状態?
ひきこもりには、精神疾患や発達障害が関連しているものもありますが、単一の疾患や障がいの概念ではなく、様々な要因が背景になって生じます。
決して「怠け」や「反抗」ではありません。
ひきこもりといっても、「自分の趣味等の用事の時は外出するが、仕事や学校などの社会参加の場がほとんどない」、「近所のコンビニには出かける」、「家族との交流はあるが、家からは出ない」、「家族との交流がなく、自室からはほとんど出ない」など、人によって状態は様々です。
ひきこもりになるきっかけは?
いじめなどをきっかけとした不登校からひきこもりになったり、きつい労働環境で疲れ切ってしまったり、人間関係の悩み、目標を見失ってしまったなど、人によって様々です。
また、様々な要因が重なっていることも多く、原因が特定できないことも多いです。ご本人もどうしてひきこもっているのか、よく分からないという場合もあります。
ひきこもりは「親の育て方が悪かった」から?
「育て方が悪かったのでは」「親の責任だ」などと、強く自分を責めたり、将来への不安や絶望感を感じている家族は少なくありません。
しかし、家族はその時々で真剣に悩み、その時に出来ることをやってこられています。
先述したように、ひきこもりの要因や背景は多様であり、実際には様々な要因が重なっている場合がほとんどです。家庭環境や親の育て方などに原因を求めても、解決にはあまり役立ちません。職場の仲間や学校の先生など、他者に責任を押し付けることも同様です。
大事なのは、「これまで」ではなく、「これから」です。これから本人の良い面をどう伸ばしていくのか、家族をどう支えていくのかを考えていくことが、ひきこもりからの回復には効果的です。
ご家族の方へ
「ひきこもり」は、ご本人にとってはもちろんのこと、ご家族にとっても大変心配なことだと思います。良かれと思ってしていることが空回りしたり、相談相手や解決法を見つけられず、ご家族だけで抱え込んでいることも少なくありません。
親の対応が悪かったのではないかと悩んだり、将来の不安から焦ったり、あるいは、長期化している場合には、どうしようもないとあきらめたりしてしまいがちです。
ひきこもりの要因や背景は様々です。状況に応じて対応を工夫していくことが必要です。
ご家族だけで抱え込まず、まずは相談してみませんか。
ご本人にとって一番身近な存在であるご家族が元気を取り戻すことこそ、回復への第一歩です。ご家族が相談を継続し、心の余裕を取り戻したことで、間接的にご本人にも良い影響があった例もあります。
ご本人のありのままの姿やご家族自身の心に目を向けてみることから、一緒に始めましょう。
ご本人へ
「どうしたらいいか分からない」「苦しい」「自分は何もできない」などの思いにとらわれて、自分に自信が持てずに悩んだり、将来に希望が持てずに苦しい思いをしているかもしれません。
ですが、あなたは一人ではありません。思いがけないふとしたきっかけで、ひきこもりの回復の一歩はやってくると思います。
相談する場所があることを忘れないでください。
もしよければ、一度ご相談ください。
こんなことで悩んでいませんか?
- どこに相談してよいか分からない
- 子どもがひきこもりかもしれない
- 自分の部屋から出てこない
- 人と会いたがらない
- 人とコミュニケーションがとれない
- 自信が持てず、外出できない
- このままでは将来のことが不安
- 家族が疲れてしまっている
電話・来所相談のご案内
ひきこもりに悩むご本人・ご家族などからの相談をお受けしています。
まずは、お電話で、お気軽にご相談ください。
相談日時 | 月曜日~金曜日(祝祭日・年末年始を除く) 午前9時~午後5時 |
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場所 | ひきこもり相談室(愛媛県心と体の健康センター内) |
電話番号 | 089-911-3883 |
備考 |
対象者は、原則としてひきこもり本人が18歳以上である場合のご本人及びご家族等です。 ※ひきこもり相談室の対象者は原則18歳以上のご本人およびご家族等となっていますが、それ以外の方でお困りの方は、まずは心と体の健康センターにお問い合わせください。 |
来所相談に来られた方の感想
ひきこもり相談室に継続して相談に来られた方の感想をいくつか挙げてみました。ここに挙げた例はほんの一例です。ご本人やご家族の状態や背景によって、相談のゴールは様々です。
- 昼夜逆転していたが、規則正しい生活ができるようになった。
- なかなか自分の気持ちを人に伝えることが出来なかったが、相談の中でコミュニケーションの取り方を練習し、自分の困っていることなどを発信できるようになった。
- 部屋からなかなか出られなかったが、部屋から出て、家族と一緒に食事ができるようになったり、家の手伝いをしたりするようになった。
- 福祉サービス(地域活動支援センターや就労支援事業所等)を利用し、日中活動の場に参加するようになった。
- 将来やりたいことのイメージが湧き、通信制の高校に入学した。
- 仕事に対する興味が湧き、今後についての話し合いを開始した。
- 就職を支援してくれる機関につながり、就職することができた。
- 家族のみの相談を継続していたが、家族が心の余裕を取り戻したことで、本人と両親との会話が増え、外出が出来るようになった。
ひきこもり家族教室
ひきこもりに悩むご家族を対象に、毎年、家族教室を開催しています。
ひきこもりについての基本的な理解を深めていただき、家族としての対応や考え方を学んだり、同じ悩みを抱えるご家族同士で語り合ったりする場です。
開催日程は年度によって異なりますが、年5回実施しています。
こちらから参加申込いただけます。【R6年度ひきこもり家族教室の申込フォーム】<外部リンク>
これまでどこにもご相談されたことがない方もお申込み可能です。
(※初めて参加される方につきましては、事前に詳細をお伺いさせていただきます。)
参加された方の感想
- 自分だけではないと気持ちが楽になりました。
- みなさんの色々な体験やお子さんの状態がとても参考になり、勇気づけられました。
- 講話だけでなく、ゲームなどのレクリエーションがあって楽しかったです。よい気分転換になりました。
- ひきこもっている本人への対応を繰り返してトレーニングすることが大切だと思いました。自分の対応が適切かどうか振り返る機会となり、気づきがありました。
ひきこもり相談室~ご紹介~(家族教室編)(令和6年3月発行) [PDFファイル/276KB]
ひきこもり相談室~ご紹介~(家族教室編)(令和5年3月発行)[PDFファイル/448KB]
ひきこもり相談室~ご紹介~(家族教室編)(令和4年3月発行)[PDFファイル/416KB]
ひきこもりデイケア
ひきこもり相談室に個別面接に来られているひきこもりがちなご本人を対象に、毎年、デイケアを開催しています。
デイケアでは、グループで集団活動をしたり、プログラムに参加したりする中で、社会参加の契機を得ることができます。仲間との出会いと交流を通じて、生活のリズムが安定していくことにつながります。
デイケアでの経験を活かして、自分のやりたいことを見つけた人や、就職活動をはじめた人もいます。
季節の行事を取り入れ、スポーツをしたり、料理を楽しんだり、絵を描いたりといろいろなプログラムを用意しています。
開催日程は年度によって異なりますが、月1回程度実施しています。
デイケアは、ひきこもり相談室に個別面接に来られている方が対象になります。ご興味のある方は、お電話にてお問い合わせください。
参加された方の意見
- 初めは緊張し、不安でした。
- 初めは何を話したらいいのかわかりませんでした。
- 続けるうちに自分のペースで参加できるようになりました。
- 続けるうちに安心して参加できるようになりました。
ひきこもり相談室~ご紹介~(デイケア編)(令和6年3月発行)[PDFファイル/565KB]
ひきこもり相談室~ご紹介~(デイケア編)(令和5年3月発行)[PDFファイル/816KB]
ひきこもり相談室~ご紹介~(デイケア編)(令和4年3月発行)[PDFファイル/906KB]
その他相談先
その他、県内全域の市町・保健所でも、ひきこもり相談を受け付けています。また、ひきこもり家族会(当事者団体)もございます。
相談内容に応じて、関係機関と連携しながら支援を行っておりますので、まずは相談しやすい場所へご相談ください。
市町・保健所の窓口
市町窓口 (窓口をクリックするとリンク先へ移動します。) |
電話番号 |
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四国中央市子ども若者発達支援センター「Palette」 ※対象:30歳代まで<外部リンク> | 0896-28-6266 |
四国中央市保健センター ※対象:40歳以上<外部リンク> | 0896-28-6054 |
新居浜市生活福祉課<外部リンク> | 0897-65-1240 |
西条市自立相談支援センター<外部リンク> | 0897-53-0870 |
今治市健康推進課<外部リンク> | 0898-36-1533 |
上島町健康推進課<外部リンク> | 0897-74-0911 |
松山市保健所保健予防課<外部リンク> | 089-911-1816 |
伊予市福祉課<外部リンク> | 089-982-7330 |
東温市総合保健福祉センター<外部リンク> | 089-964-4407 |
久万高原町保健福祉課社会福祉班<外部リンク> | 0892-21-1111 |
松前町福祉課地域福祉係<外部リンク> | 089-985-4232 |
砥部町保健センター<外部リンク> | 089-962-6888 |
八幡浜市保健センター<外部リンク> | 0894-24-6626 |
大洲市保健センター<外部リンク> | 0893-23-0310 |
西予市福祉総合相談センター<外部リンク> | 0894-62-1150 |
内子町保健センター<外部リンク> | 0893-44-6155 |
伊方町中央保健センター(保健福祉課)<外部リンク> | 0894-38-1811 |
宇和島市くらしの相談窓口<外部リンク> | 0895-49-7109 |
松野町保健センター<外部リンク> | 0895-42-0708 |
鬼北町保健介護課<外部リンク> | 0895-45-1111 |
愛南町保健福祉課<外部リンク> | 0895-73-7400 |
保健所窓口 | 電話番号 | 管轄市町 | 相談日時 |
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四国中央保健所 | 0896-23-3360 | 四国中央市 | 月曜日~金曜日 (祝祭日・年末年始を除く) 8時30分~17時15分 |
西条保健所 | 0897-56-1300 (内線303・316) |
新居浜市、西条市 | |
今治保健所 | 0898-23-2500 (内線239・232) |
今治市、上島町 | |
松山市保健所 | 089-911-1816 | 松山市 | |
中予保健所 | 089-909-8757 | 伊予市、東温市、松前町、砥部町、久万高原町 | |
八幡浜保健所 | 0894-22-4111 (内線287・288) |
八幡浜市、大洲市、西予市、内子町、伊方町 | |
宇和島保健所 | 0895-22-5211 (内線275・283) |
宇和島市、松野町、鬼北町、愛南町 |
ひきこもり家族会(当事者団体)
同じ悩みを抱えた家族同士で話ができる交流会(定例会)や学習会など居場所運営を行っています。
団体名(クリックするとリンク先へ移動します) | 電話番号 |
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Khj愛媛県こまどりの会<外部リンク> | 080-3167-2063 |
ひきこもりに関する相談窓口チラシ
ひきこもりに関する相談窓口チラシを作成しました。
ひきこもりに関する ご相談[PDFファイル/861KB]からダウンロードすることも可能です。必要に応じて、お使いください。