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ひきこもりとは
ひきこもりの定義は?
厚生労働省の定義では、これまで「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」を「ひきこもり」としていましたが、令和7年1月に厚生労働省により策定された「ひきこもり支援ハンドブック~寄り添うための羅針盤~」により、その状態にある期間は問わないこととされました。
「ひきこもり支援ハンドブック」では、ひきこもり支援の対象者は、「社会的に孤立し、孤独を感じている状態にある人や、様々な生活上の困難を抱え、家族を含む他者との交流が限定的(希薄)な状態であり、かつ、支援を必要とする本人及びその家族。」とされています。
ひきこもりの実態は?
令和5年3月31日に内閣府が公表した「こども・若者の意識と生活に関する調査」では、全国でひきこもり状態にある15歳~64歳の方は推計146万人であることがわかりました。
ひきこもりって具体的にどんな状態?
ひきこもりには、精神疾患や発達障害が関連しているものもありますが、単一の疾患や障がいの概念ではなく、様々な要因が背景になって生じます。
決して「怠け」や「反抗」ではありません。
ひきこもりといっても、「自分の趣味等の用事の時は外出するが、仕事や学校などの社会参加の場がほとんどない」、「近所のコンビニには出かける」、「家族との交流はあるが、家からは出ない」、「家族との交流がなく、自室からはほとんど出ない」など、人によって状態は様々です。
ひきこもりになるきっかけは?
いじめなどをきっかけとした不登校からひきこもりになったり、きつい労働環境で疲れ切ってしまったり、人間関係の悩み、目標を見失ってしまったなど、人によって様々です。
また、様々な要因が重なっていることも多く、原因が特定できないことも多いです。ご本人もどうしてひきこもっているのか、よく分からないという場合もあります。