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愛媛県における建設CALS/ECの導入について
愛媛県では、近年の情報技術の進展に伴い、これらの技術を積極的かつ効果的に活用し、県民生活の向上や地域経済の活性化、行政サービスの充実といった課題に取り組むため、「愛媛県高度情報化計画(共に創ろうネットワーク愛ランド21)平成12年1月」を策定し、2000年度を愛媛の高度情報化元年と位置付け、この計画を基に県全体の高度情報化に取り組んでいるところです。
一方、国土基盤づくりにおいても、財政事情が厳しい中では、遅れている社会資本の効率的整備、公共工事の品質確保や透明性の確保、コスト縮減が不可欠なところであり、そのためには、IT(情報通信技術)を活用し、建設CALS/ECの早期導入を図ることが有効な手段となります。
そこで、「愛媛県建設CALS/ECアクションプログラム」を策定し、本県に計画的に建設CALS/ECを導入していくこととしております。
建設CALS/EC(けんせつキャルス/イーシー)とは
IT(情報通信技術)を活用して、業務プロセスの効率化・コスト縮減等を目的とし、公共事業の調査・計画、設計、入札、施工及び維持管理のライフサイクルにおける各事業プロセスで発生する図面・地図や書類、写真等の各種情報を標準化及び電子化し、通信ネットワークを利用して、関係者間及び事業プロセス間で効率的に情報を交換・共有・連携できる環境を創出する取り組みのことです。
国土交通省では、2004年度までにすべての直轄事業でCALS/EC(公共事業支援統合情報システム)を導入することとしています。
受発注者双方における電子納品効果イメージ
参考
CALSはもともと、米軍の兵器の重量以上に増大したマニュアル類のペーパレスを図るための情報システムの概念です。現在、国内では「Continuous Acquisition and Life-cycle Support」の略として用いられることが多く、直訳すると「継続的な調達とライフサイクル支援」となります。
国土交通省ではこれにEC「Electronic Commerce:電子商取引」を組み合わせて、「公共事業支援統合情報システム」のことを「CALS/EC」と称しています。