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腸管出血性大腸菌感染症(O157等)について
平成11年4月1日から、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律が施行されましたが、同法においては、腸管出血性大腸菌感染症は3類感染症として位置付けられています。
腸管出血性大腸菌感染症は、それ自体で生命にかかわることはほとんどありませんが、溶血性尿毒症症候群(HUS)、脳症等の重症合併症を引き起こし、まれに死亡することもある病気です。下痢等の症状等があり、体の調子が悪いときは、早めに医療機関で受診しましょう。最寄りの保健所でも相談を受け付けていますので、不安のある方はお越しください。
1.症状等
(1)潜伏期間
およそ3日から5日
(2)症状
下痢、腹痛、発熱、血便、嘔吐等
2.感染経路
飲食物を介した経口感染であり、菌に汚染された飲食物を摂取したり、患者の糞便に含まれる菌が口に入ることによって感染します。人と話をしたり、咳、くしゃみ、汗等では感染はしません。
3.予防方法について
O157等腸管出血性大腸菌感染症<外部リンク>は、一人ひとりが正しい知識を身につけ感染予防を心掛けることにより、未然に感染を防止できる感染症です。次の点に心掛けましょう。
(1)排便後、食事前には十分に手洗いを行う(手洗いが感染予防の基本である)。
(2)タオルの共有はしない。
(3)調理場は清潔に保つ。
(4)腸管出血性大腸菌は熱に弱いため、調理時には「75度以上で1分以上」を目安に十分な加熱を行う。
(5)食材の品質管理には注意を払う。
(6)適度な運動を行い体力を身につける。
4.発生状況について
愛媛県感染症情報センター【O157による腸管出血性大腸菌感染症】