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腸管出血性大腸菌感染症(O157等)について
腸管出血性大腸菌感染症の届出が増加しています!(令和6年)
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する病原大腸菌で、菌に汚染された食物等を介して経口感染し、激しい腹痛、水様性下痢及び血便をおこします。
乳幼児や高齢者が感染した場合は重症化しやすく、溶血性尿毒症症候群(HUS)などの合併症を発症し、死亡することもあります。
感染予防のため、トイレの後や調理をする際には十分手を洗うとともに、箸やトング等の調理器具は生ものとそれ以外のもので使い分け、食肉を食べるときは中心部までしっかりと加熱(75℃1分間以上)しましょう。
腹痛や下痢等の症状があり、体の調子が悪いときは、早めに医療機関を受診しましょう。
1.症状等
(1)潜伏期間
およそ3日から5日
(2)症状
下痢、腹痛、発熱、血便、嘔吐等
2.感染経路
飲食物等を介した経口感染であり、食品に付着した菌が直接口に入る場合のほかに、トイレの取手やドアノブ等に付着した菌が手を介して口に入る場合もあります。
※人と話をしたり、咳、くしゃみ、汗等では感染しません。
3.予防方法について
腸管出血性大腸菌感染症(O157等)は、一人ひとりが正しい知識を身につけ感染予防を心掛けることにより、未然に感染を防止できる感染症です。次の点に心掛けましょう。
(1)帰宅時、トイレの後、調理するとき、食事の前には、よく手を洗いましょう。
(2)食べ物は十分に洗い、できるだけ加熱してから食べましょう。
○牛肉などの食材は、中心部まで十分に加熱してから食べましょう。
*「75℃以上1分間以上」を目安に十分な加熱を行いましょう。
○箸やトングなどの調理器具は、生ものとそれ以外のもので使い分けましょう。
(3)調理後はできるだけ早く食べましょう。
(4)十分な睡眠とバランスのとれた食事をとるなど、規則正しい生活を心がけましょう。
4.発生状況について
県内の腸管出血性大腸菌感染症の発生状況については、次のとおりです。
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年※ |
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10 | 6 | 13 | 23 | 17 | 17 | 16 | 11 | 16 | 24 |
※2024年は33週(令和6年8月11日~8月18日)までの報告分
愛媛県感染症情報センター【O157による腸管出血性大腸菌感染症】
5.その他
・腸管出血性大腸菌感染症について
腸管出血性大腸菌Q&A<外部リンク>(厚生労働省のホームページへ)
・県内の食中毒発生状況について
食中毒の発生状況(一覧)(薬務衛生課のページへ)