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愛顔のえひめ(令和4年10月号)
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身近なところで活躍中!えひめの「地域おこし協力隊」
まちから移住してきた人たちが地域のためにがんばっています
各自治体から委嘱を受け地域づくりに貢献する存在
「地域おこし協力隊」とは、都市地域から移住してきた人が各自治体の委嘱を受け、地域づくりの担い手となる制度。およそ3年の任期ののちは、その地域に定住することも目的としています。
活動内容は、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や、農林水産業への従事、住民の生活支援など多岐にわたります。隊員は自身の知識や経験を活かしながら、行政ではできなかった柔軟な地域おこし策にチャレンジ。その行動力と熱意が地域づくりにより良い変化をもたらすきっかけになると期待されています。
隊員たちの活動パワーの源は地域の人たちの協力と応援
地元で暮らす隊員たちとワクワクする地域づくりを
地域を変える新しい力になろうとする隊員たち。そんな彼らの活動パワーの源は、地域の人たちの協力や応援です。日頃のあいさつや地域イベントへのお誘い、協力隊活動のお手伝いなど、積極的なコミュニケーションを重ねることで、隊員はより地域に密着して活動することができます。ぜひ地域を一緒に盛り上げましょう!
任期終了後は、任期中に得た人脈や地域資源を活かし、仕事をする人が多数います。愛媛の協力隊は年々増加し、定住率は全国トップクラス。「ふるさとを元気にしたい」という思いを持つ地域住民と協力隊との取組は県内各地に広がっています。県では協力隊のOB・OGネットワーク組織と連携し、協力隊の導入・活動・定住のサポート体制を整備。新たな人材の活力が、さらに地域と関わる人を増やしていく好循環を生み出すよう努めています。
えひめで活動しています! 地域おこし協力隊
自分の得意分野を活かして大島の皆さんへ恩返しを!
兵頭 未来洋(ひょうどう みきひろ)さん
今治市吉海町地域おこし協力隊
令和2年、東京都より移住
私が協力隊に応募したのは、瀬戸内しまなみ海道でサイクリングを体験し、大島に惹かれたことがきっかけ。現在は得意の格闘技を活かして、キックボクシング・グラップリングの教室を開催し、地域の皆さんの健康づくりに努めています。任期はあと1年ですが、来年から大島で「介護タクシー&困りごとお手伝いサービス」も開業する予定。
活動を通して、自ら考えて行動するなど、自身の成長も感じています。移住者である私をやさしく受け入れてくださった島の皆さんのお役に立てるよう、がんばります!
▲「GRABAKA(グラバカ)今治・大島」を開催。「大島へ来られたら、体験してみてください!」
「ここに住みたい」と感じて松野町への移住を決めました
松本 綾乃(まつもと あやの)さん
松野町地域おこし協力隊
令和3年、神奈川県より移住
オンライン移住相談に参加し、松野町職員さんの「松野町でなくてもいい。ただ松本さんが本当に住みたいと思う場所に行ってほしい。自分のことをしっかり考えて選んでください。」という言葉に導かれ、移住しました。今は道の駅の運営や、町が推進している高齢者向けの体操指導等のお手伝いを中心に活動しています。最近、「松本さん、意外と熱いよね。」と言われるようになり、町への想いが強くなってきたと感じています。自分も楽しみながら、町の皆さんに「やっぱり松野町やな!」と感じていただけるまちづくりが目標です。
▲お年寄りの皆さんと一緒に楽しく体操しています。
えひめに定住しました! 地域おこし協力隊OB・OG
地元でがんばる人と一緒に東温市を盛り上げていきたい
藤岡 慶太(ふじおか けいた)さん
東温市地域おこし協力隊OB
地域コーディネーター、「駅と珈琲」店主
平成29年、大阪府よりUターン移住(松山市出身)
任期中は「横河原ぷらっとHOME」を拠点に、東温市に関する情報発信やイベントの企画を通じて、市のPRや交流人口を増やす活動を行っていました。地元の方々とつながり、地域が盛り上がっていく流れが感じられたため、任期後の移住を決意。東温市は自然も多く、ほどよく田舎で住みやすいです。現在はコーヒーと古本の店「駅と珈琲」を営みながら、横河原ぷらっとHOMEの施設運営や地域学校協働活動、県の移住促進などの仕事を兼業。任期中の活動も継続しています。各地の隊員たちの活躍で、えひめ全体が盛り上がることを期待しています!
▲コーヒーと古本の店「駅と珈琲」を営んでいます。
柑橘農家と鳥獣管理専門員の二足のわらじで奮闘中!
大久保 玲香(おおくぼ れいか)さん
伊方町地域おこし協力隊OG
柑橘農家、鳥獣管理専門員
平成30年、三重県より移住
夫が伊方町で柑橘農家になるための研修を受けていたので、私も地域のことや柑橘について学びたいと思い、地域おこし協力隊に。任期中は特産品を使った加工品や郷土料理を地域の女性たちとつくり、町外でのPRや学生さんへの伝承活動を行いました。また狩猟免許を取得したのち、鳥獣管理専門員に。定住後も柑橘を育てるかたわら、地域の方と協力しながら鳥獣害対策に取り組むなど充実した日々を送っています。協力隊経験者としては、定住したいと思えるサポートや環境づくりを行政や地域の方にお願いしたいと思います。
▲地元の人と協力して箱わなを設置しています。
TOPICS:現役隊員を県内のOB・OGたちがサポート!「一般社団法人えひめ暮らしネットワーク」
えひめ暮らしネットワークは、協力隊のOB・OGらが運営する組織。移住促進などの業務を行うほか、協力隊と行政とのつなぎ手(中間支援組織)として、県と連携しながら、協力隊や市町へ丁寧な支援・フォローを行っています。
- さまざまな情報を発信中!
詳細はこちら
えひめ暮らしネットワーク<外部リンク>
協力隊で移住した高野地(たかのじ)。
私も地域の 「絆」の一員です!
[注目ビト]
八幡浜市高野地地区 地域おこし協力隊
田川 花月光(たがわ はつひ)さん
新潟県出身の田川さんは令和2年4月に着任し、「企業組合 高野地フルーツ倶楽部」のサポートをメインに活動中。地域の皆さん(写真左から西田佳奈美さん、清水香代子さん、樋田都さん、右から坂本裕子さん、西本和さん)たちと一緒に、忙しくも笑顔の毎日を過ごしています。
高野地フルーツ倶楽部は、高野地地区の柑橘農家の女性たちで構成される企業組合。廃校となった長谷小学校の校舎を活用して、四季折々のフルーツをマーマレードやジャムなどに加工し、道の駅や地元のイベント、ネットショップなどで販売を行っています。今年の「第4回ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」では、「プロの部(1)柑橘1種のマーマレード」で金賞を受賞しました。
協力隊活動を通じて地域の良さを多くの人に伝えたい
私は八幡浜市高野地地区に住み、地域おこし協力隊として活動しています。きっかけは、市の移住体験ツアーに参加したこと。自然がいっぱいでリラックスでき、本当の自分に戻れたような感覚になれました。何より明るく楽しく、まるで昔からの知り合いのように受け入れてくださる地域の人柄に惚れ、「皆さんの仲間になりたい」と思ったことが移住の決め手となりました。
着任後は、果物の収穫の手伝いや加工品の製造、そして販売促進やマルシェへの出店、オンラインショップの環境整備などに注力。活動を通じて“外”とつながり、「高野地」を多くの人に伝えていくことが、今の私にできる大切な役割だと思っています。地域のPR動画をつくったり、果物を使ったお菓子を開発したりと、挑戦してみたいことは、まだまだいっぱいあります。もちろん、加工品の販路を世界へ広げたい! 地域おこし協力隊の活動を通して、たくさんの若い人が高野地に興味を持ち、“帰ってきて(移住して)いただく”ことが私の夢です。
- 問い合わせ:地域政策課
- 電話:089-912-2261