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認知症を知る・学ぶ:お金を盗られた
これは「物盗られ妄想」です
理屈に合わない考えを信じ込んでしまい、上記のほかにも、自分がしまい忘れたものを「盗まれた」などと騒ぐことがよくあります。
これは、「ここに物があった」という過去の記憶と、「今ここにない」という現在の状況との間を繋ぐ記憶がすっぽり欠落したことで起こることが多いようです。
そのつじつまを合わせるために「盗られた」という妄想に結び付いていると考えられます。
毎日介護している家族に対してのものが多く、傷つきますが、冷静に対処しましょう。
単に本人が忘れているだけのときもありますが、本当に見つからなくて困っている場合もあるので、一緒になって探してあげることも大切です。
物盗られ妄想に関連しての症状及び接し方を、2つ紹介します。
幻覚
幻覚とは、対象のないところに対象を意識する知覚異常です。何もないのに物が見えたり(幻視)、音や声が聞こえたり(幻聴)しますが、認知症では、幻聴よりも幻視が多いようです。夜中に、誰かがそこに居ると言って、起こされたりすることがあります。
接し方としては、すぐに否定せずに、飲物などを与えてリラックスさせ、話を受け入れることが大切です。否定すると、ご本人は混乱されるので、こちらからご本人の世界へ近づいてあげるようにしましょう。
また、治療によって症状を和らげることや、消えることもあるので、早めに精神科などの医師に相談しましょう。
夜間せん妄
夜になっても眠らず、興奮したり、幻覚を見たりして騒ぐことがあります。
まずは、部屋を明るくして穏やかに対応しましょう。叱りつけると、逆効果で大騒ぎになることがあります。
夜間熟睡できるように、日中に散歩などの運動をするのも効果的です。
状態が改善しない場合は、精神科などの医師に相談しましょう。
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登場人物紹介
タヌジジ(認知症高齢者)
カワウソママ(介護者)
ミカンちゃん(子供役)
ポン太さん(近所に住む認知症高齢者)
コマドリくん(解説者)
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