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Velo-city(自転車国際会議)2027の開催決定の発表に関する要旨について
日時 令和7年1月30日(木曜日)15時00分~15時13分
場所 知事会議室
【記者発表資料】
・Velo-city(自転車国際会議)2027の開催決定について [PDFファイル/1.73MB]
(南海放送(幹事社))
それでは臨時記者会見を始めます。本日は、Velo-city2027(ベロシティ 二―マルニーナナ)の開催について、知事から発表がありますが、この発表後にオンラインで欧州サイクリスト連盟CEOのジル・ウォーレン様から開催決定に関するコメントもいただけるとのことです。また、ジル・ウォーレン様への質疑応答につきましては、通訳の関係上、会見終了後でお願いしたいということです。よろしくお願いします。
それでは知事、お願いいたします。
(知事)
就任時に、「しまなみ海道を世界に情報発信」という公約をお約束させていただきまして、その手法としてサイクリング、そして自転車先進県、こうした歩みを積み重ねてきたところでございます。こうした取り組みの延長として、自転車先進県「愛媛」を世界ブランドとして認知度を一層高めて、欧州等のサイクルツーリズムが盛んな地域からの誘客にもつなげていくため、日本国内では初めての開催となります。アジアだけで見ても台北で1度開催したことがあるんですが、アジアでは2回目となります。世界最大級の自転車国際会議Velo-city、2027年開催を目指して、昨年開催のベルギーでの出展や、欧州サイクリスト連盟のヘンク会長や、今日もオンラインでご参加いただいておりますジルCEOをサイクリングしまなみに呼び掛けましたところ出走していただき、その際にも、本県のPRを私の方から行わせていただきました。継続的に積極的に誘致活動を展開してきたところでございます。
このたび、欧州サイクリスト連盟から本県が2027年の開催地に選定されたという連絡がありましたので、正式に発表をさせていただきたいと思います。本県の自転車に関する長年の取り組みやサイクリングしまなみでの運営能力等が評価されたと聞いており、非常にうれしく思っております。
また本県への誘致にご協力をいただきました関係団体、また、誘致申請書に添付した支援レターを作成いただきました国土交通省、経済産業省、観光庁、日本政府観光局、そして去年訪問したときにお願いしたところ快くお引き受けいただきました。こちらも自転車の盛んなオーストラリアのシドニー市、そして、市長会、町村会などの関係者の皆さんのお力添えをいただきましたので、厚く御礼を申し上げたいと思います。
なお、本国際会議は、2027年5月25日(火)から28日(金)の4日間、愛媛県武道館にてメイン会場に開催をする予定でございます。さまざまな分野の関係者が参加をしまして、自転車に関する社会課題や自転車を活用したまちづくりに関して幅広く議論する学会、そしてまた展示会、また市民参加型イベントがミックスされた総合的な国際会議であり、国内外への大きな波及効果が期待できるとともに、自転車新文化のさらなる進化につながるものではないかと考えております。
会議の成功に向けまして全力を尽くすことは当然でありますが、愛媛県の認知度向上や国際交流、また、観光ビジネス需要等の喚起に向け戦略的に取り組んで、県が初めて海外の機関へ誘致活動を行い、成功した大規模な国際会議ということでございますので、経済効果を県内各地へ波及できるよう、市町や関係団体等と一丸となって、県内経済の活性化にも結び付けていきたいと思います。
続いて、今回の記者発表に同席していただいた欧州サイクリスト連盟のCEOジル・ウォーレン氏にコメントをお願いしたいと思います。ジルさんよろしくお願いいたします。
(ジルCEO)
〔日本語通訳〕
このたび、愛媛県から素晴らしい誘致申請書をいただき、その結果、愛媛県が2027年のVelo-cityの開催地として選ばれました。中村知事をはじめ、関係者の皆様にお祝い申し上げます。欧州サイクリスト連盟と致しましても、Velo-city2027を愛媛県と協力して進められることは光栄であり、嬉しく存じます。
私どもが愛媛県を訪問した際に、愛媛県は、自転車がだれでも利用でき、レジリエンスが高く、また、健康的な交通手段という自転車がもたらす数々の利点を十分に理解し、また活用している地域として、非常に優れた例であると実感致しました。さらに持続可能な開発目標であるSDGsといった、より大きな目標達成に向けても貢献しています。
また、われわれは中村知事が強力なリーダーシップを発揮し、自転車の活用を推進して、県民に自ら手本を示す姿にも感動致しました。安全で誰でも気軽に自転車を楽しむという点において、愛媛県と日本は世界の多くの国や都市に対し大きなインスピレーションを与えられることができると信じています。きっと多くのVelo市民が、この2027年のイベントに強い関心を示し、イベントへの参加を通じて愛媛県の魅力に気づき自ら体験したいと願うことでしょう。また、いつまでもわれわれの記憶に残る特別なVelo-cityを愛媛県が実現できるとわれわれは強く確信しています。
Velo-city2027は2027年5月25日から28日まで松山市で開催されます。皆様もぜひVelo-cityに参加してください。
改めまして、このような素晴らしい結果となり、本当におめでとうございます。
(南海放送(幹事社))
それでは、知事に対して質問のある社はお願いします。
(愛媛新聞)
すいません。愛媛新聞社です。よろしくお願いします。開催まで2年と4カ月ほどになると思いますが、そこに向けて県としてはどのような意識でどのような準備を進めていくようになるか教えていただけますか。
(知事)
非常に県庁職員には多忙な日々が続くということで、いろんな配慮をしながら進めていかなきゃいけないなというふうに思ってます。
今年は日本スポーツマスターズ、計画的に誘致はしたつもりなんですけれども、来年は、しまなみ海道の自転車世界大会、また全国植樹祭も控えています。そしてその後に、国民文化祭も誘致がかないましたので、その間にこのVelo-cityが入るということで、毎年全国規模、世界規模の事業というものを展開しなければなりません。相当周到な準備が必要だと考えております。
ただ県庁職員、非常にしっかりと結果を出してくれるポテンシャル持っていると思いますので、しっかりとチームワークを組みながら進めていきたいと思います。また、この12年間の積み重ねがありますので、しまなみ海道から始まりましたけれども、その後の中期的な愛媛サイクリングパラダイス、そして四国サイクリングアイランド構想へと結び付いていった流れというもののレガシーを大いにこのVelo-city会議に生かしていきたいと。結果として、全県に波及するような会議にできればというふうに思ってます。
なお、会議等を行う地域は松山市の武道館になりますけれども、その他の地域での何らかの展開というのも大勢の方にお越しいただきますので、考えていきたいというふうに思ってます。以上です。
(テレビ愛媛)
テレビ愛媛です。その他の展開というと、例えばしまなみのサイクリングとそういったものの活用などになりますか。
(知事)
そうですね。はい。いろんなコースを用意してもいいと思いますね。はい。
(テレビ愛媛)
県で今の自転車施策に関して、何かの課題みたいなものっていうのは、どのように考えていますか。
(知事)
そうですね。非常にこの自転車(の取り組み)を当初始めたときに、しまなみから入りましたけれども、賛同いただいた今治市それから上島町は、民間レベルでも非常にタイアップが進んで自転車をフル活用したまちづくりにまで裾野が広がっているというふうな状況にありますけれども、そもそもVelo-cityは、その自転車の安全利用であるとか、SDGsでの位置付けであるとか、あるいはまちづくりでの活用というものが非常に重要な要素になりますので、そういったものを受けて、その他の市町でもまだ2年ありますので、取り組みをいろいろ考えていただけたらいいんではないかなというふうに思ってます。
(テレビ愛媛)
例えば、自転車道路の整備とかそういうハード面の。
(知事)
そうですね。ソフトも含めてですね。はい。
(あいテレビ)
あいテレビです。先ほど周到の準備というお言葉あったんですが、その中にはこれまで進められてきたMICE機能を持った宿泊施設、そういったものの準備というもの含まれますでしょうか。
(知事)
そうですね。MICE機能については正直言って、埋蔵文化財調査であるとか、建築工事であるとか業者選定とか、さまざまなハードルがあるんで、この会議に間に合うものではないと、正直に思ってます。
ただ、先ほども実は奥道後の壱湯の守に行ってきたんですけども、そこに観光関係の皆さん集まっていらっしゃいましたので、この件もひょっとしたらまだ午後とも言わずにですね、こういうこともあるんでいろんな意味で長い目で見て大きな起爆剤にもなり得るんで、受け入れの準備ではぜひ連携をという呼び掛かけは既にさせていただきました。
(NHK)
NHKです。経済面について伺いたいんですけども、開催経費については、どういうふうに今の時点でお考えですか。
(知事)
そうですね。これ一概にはじけないのは、為替相場の問題もあります。負担金というものは決まっていますので、世界で毎年行われていますから、だいたい負担金が5千800万円ぐらい。今の為替レートでいうとなりますけれども。全体経費については、これはもう為替しだいでかなり振れると思います。ただそこには支出だけではなくて、入場料等の収入も入って参りますので、ちょっとこの段階でははじけないと思います。はい。
(NHK)
一方で冒頭ご発言のありました経済効果というのももちろん狙っているという認識でいいんでしょうか。
(知事)
そうですね。短期的な経済効果というよりも、自転車の先進地域である欧州を含めてですね世界中の関係者が集まりますから、そこから先の波及効果、PR効果というのは、もうちょっと今ではもうわれわれの想像を超えてしまうんじゃないかなというぐらいいろいろな可能性、特にしまなみ海道を有しているという強みを生かせば、かなりの大きな期待がその後に待っているんではないかなというふうに思います。
※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。