本文
育種改良事業内容
種鶏改良事業(永年)
養鶏研究所で保有している原種系統等(下記)について、肉用鶏の作出および改良を図るため選抜淘汰による閉鎖群育種を行っています。
また、原種鶏としての資質向上とその保有維持を図り、遺伝資源を保存しています。
- ロードアイランドレッド種
- 名古屋種
- しゃも
- ホワイトプリマスロック(媛っこ地鶏作出の雄鶏)
- 伊予路しゃも(媛っこ地鶏作出の雌鶏)
媛っこ地鶏の開発
媛っこ地鶏
昭和63年度に開発した伊予路しゃもは、肉質(食味)は良いものの成長が遅いという欠点があり、あまり普及しませんでした。
そこで、平成8年から「伊予路しゃも」を高品質鶏と位置付け区別したうえで、肉質の保持を図りながら大型肉用鶏と交配を試み、早く大きく成長する経済的な交雑鶏の開発に取組みました。それによって、経営の効率化によって生産者の負担軽減と図り、また味も価格も高品質鶏とブロイラーの中間層にあった消費者ニーズにも応えられるものを検討しました。
主な試験内容では、増体の良さや飼料効率を向上させるため、大型の肉用鶏と伊予路しゃもを交配し、その成績を比較検討しました。その結果、緩やかな増体を示した独立行政法人家畜改良センター兵庫牧場が保有する白色プリマスロックを用いた交配を選定しました。
これによって、平成13年度に伊予路しゃもの雌に白色プリマスロックを交配した肉用鶏が開発され、平成14年度には現地実証試験によってその性能を確認し、平成15年4月に「媛っこ地鶏」と命名され、普及推進を図っております。
現在は、媛っこ地鶏振興協議会員に初生雛の分譲を行っています。
鶏の能力検定推進事業(平成5年~)
国産種鶏の安定確保や国内優良遺伝資源の確保のため、独立行政法人家畜改良センターが作出した鶏種(卵用鶏・肉用鶏)の能力検定を迅速かつ効率的に推進していく必要があります。そのため、国・県・民間が連携して育種業務を分担することで、早期の優良国産種鶏作出を目指しています。
- 卵用優良種鶏の組合せ検定(家畜改良センター岡崎牧場)
- 肉用優良種鶏の組合せ検定(家畜改良センター兵庫牧場:平成18年度分担終了)