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森林や草地などの屋外に生息する比較的大型のダニです。通常は3~8mm程度の大きさですが、吸血し飽血(満腹状態)になると、10~20mm程度まで大きくなります。マダニの多くは、春から秋にかけて活動が活発になります。野生動物が出没する場所に多く生息しており、飼い犬等がマダニを付けて持ち帰ることもあります。
マダニは生物の皮膚の柔らかいところ(わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭など)を探して咬みつき、吸血します。吸血時間は長く(数日から、長いものは10日以上)、満腹になるまでなかなか離れません。マダニに咬まれても自覚症状がないことが多く、吸血によりマダニが大きくなってようやく気付く例も多いと言われています。
マダニに咬まれると、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱などの感染症になることがあります。

キチマダニ(吸血前)
愛媛県立衛生環境研究所

キチマダニ(吸血中)
国立感染症研究所
病原体(SFTSウイルス)を保有するするマダニに咬まれることで感染するダニ媒介感染症です。
【感染経路】主に病原体を保有するマダニに咬まれることで感染します。
SFTSを発症している動物との接触により感染することもあります。
【潜伏期間】マダニに咬まれてから6日~2週間後に発症します。
【症 状】発熱、嘔吐、下痢、腹痛などが主な症状です。
時に、筋肉痛や神経症状、出血症状などがみられることもあります。
重症化すると死亡する場合もあり、致命率は10~30%程度と言われています。
マダニが咬んだ痕(刺し口)が特徴的ですが、この刺し口が見つからないこともあります。

刺し口
病原体(日本紅斑熱リケッチア)を保有するマダニに咬まれることで感染するダニ媒介感染症です。
【感染経路】主に病原体を保有するマダニに咬まれることで感染します。人から人へ感染することはありません。
【潜伏期間】マダニに咬まれてから2~8日後に発症します。
【症 状】高熱、発疹、刺し口の3つの症状が特徴的です。
高熱とともに痒みや痛みのない米粒~小豆大の発疹が手足から全身に広がります。
刺し口は診断の重要な決め手となりますが、確認できないこともあります。
早期に適切な治療を受ければ予後は良好ですが、
診断と治療が遅れると重症化することもあります。

発疹(腹部)
ダニに刺されないよう注意しましょう!
野山や畑、草むらなど、ダニの生息場所に出かける時は、
ダニに刺されないよう次のことを心がけましょう。
吸血中のマダニに気づいたら、手でつぶしたり、無理に引き抜いたりせず、医療機関で処置しましょう。
飼い犬などについたマダニも手でとらないでください。
野山に出かけた後に熱などの症状が出たら、速やかに医療機関を受診してください。
マダニによる感染症にご注意!(愛媛県) [PDFファイル/282KB]
・厚生労働省HP「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」へのリンク<外部リンク>
・愛媛県HP「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の注意喚起について」へのリンク
・愛媛県HP「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生状況」へのリンク
宇和島保健所健康増進課
感染症対策係:0895-22-5211(内線257・267)
〒798-8511宇和島市天神町7-1
E-mail:nan-kenkozosin@pref.ehime.lg.jp