アメリカのESTA、イギリスのETA、オーストラリアのETA、カナダのeTA、韓国のK-ETAなど、渡航の際、事前に電子渡航認証の取得を義務付ける国が増えています。これらの国々では、いずれも公式サイトから電子渡航認証を申請可能です。しかし最近、インターネット検索で上位に表示される申請代行サイトを公式サイトだと誤認して申請し、トラブルに遭う方が増え、相談件数が増加しています。
相談事例
- 海外旅行のため、電子渡航認証を申請した。公式サイトで手続きしたつもりだったが、クレジットカードに公式サイトの料金よりも高額な請求があり、そこで公式サイトではないと判明した。サイトの問い合わせフォームから返金依頼をしたが、いまだに回答がない。
- 海外へ行くため、電子渡航認証の申請手続きをした。しかし、請求額が高額だったため不審に思い、キャンセルしたところ、申請代行業者であることが判明した。キャンセルはできたものの、パスポートの写真などをサイトに送ってしまったため、個人情報が悪用されないかと不安を感じている。
注意点
- インターネットで「ESTA」「ETA」「eTA」「K-ETA」などと検索すると、申請代行サイトが検索結果の上位に表示される場合があります。
- 申請代行サイトを利用すると、正規の申請費用に加え、代行手数料が上乗せされるため、公式サイトからの申請よりも高額になります。
- 申請代行サイトでは手続きが迅速に完了することが多いため、完了後にキャンセルを申し出ても、既にサービス提供済みとみなされ、返金が困難な場合があります。
対処法
- 直接申請を希望する場合には、利用するサイトが公式サイトであるかどうかを十分確認しましょう。
- 契約前には、契約内容やキャンセル条件などをきちんと確認しましょう。
- 申請代行サイトと契約した場合でも、アメリカのESTA、カナダのeTA、韓国のK-ETAなど、公式サイトから申請状況が確認できるものがあります。申請の有無や内容の正確性を必ず確認しましょう。
- 不安に思った場合や、トラブルが発生した場合には、最寄りの消費生活相談窓口へ相談しましょう。
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